柴犬は、日本犬の1品種です。小形、短毛であって、耳が立ち、尾を巻いているのが特徴です。国の天然記念物でもあります。
ところで、柴犬の初代となる犬をご存じでしょうか。それは、「石号(いしごう)」という名前の犬です。血統書を基に柴犬をさかのぼると、ほぼ全て石号にたどり着きます。
そこで本記事では、石号と石号が柴犬のルーツとなった経緯、そして、石号を活用した地域おこしをご紹介します。
石号は、1930年(昭和5年)に現在の島根県益田市で生まれた、オスの石州犬(せきしゅうけん)です。石州犬とは、島根県西部の石見(いわみ)地方に生息していた犬をいいます(現在は、絶滅しています。)。石州犬の石号は、益田市の猟師により猟犬として育てられました。
1936年(昭和11年)に石号は、石見地方出身で東京で歯科医をしながら犬舎を運営していた、愛犬家の中村鶴吉氏に譲られ、純粋な小型日本犬として、日本犬保存会に血統が登録されました。中村氏は、日本犬の血統を守るために、地元の優秀な犬を見つけては、交配・繁殖のために東京に連れ帰る、いわゆる「山出し」に情熱を傾けていた人物でした。山出しされた直後に、石号は、日本犬保存会が東京と大阪で開催した展覧会(ドッグショー)に、それぞれ入賞しました。
展覧会に入賞した石号でしたが、それから程なくして、別の犬舎を運営する男性に譲られました。その後、この男性のもとで、石号は、四国産の黒柴だったメスの「コロ」と交配。その子の「アカ」が、柴犬の第1号となりました。アカは、現在の柴犬が持つ特徴を色濃く備え、「不滅の種オス」として語り継がれる、柴犬史上屈指の名犬でした。その子孫は長野県に持ち込まれて積極的に繁殖が進められ、その血筋が全国に広まって、現在の柴犬へと受け継がれていきました。
柴犬は今や、「SHIBA」として、世界中で愛される犬種となりました。現在、世界に100万匹以上いるともされています。
石号がいたから、今の柴犬は存在するのです。
石号が柴犬のルーツであると広く知られるようになったのは、2017年ごろからだといいます。
2017年に、石号の生まれた家が特定されました。実は、それ以前に、日本犬に詳しい一部の関係者の間では、日本犬保存会に残された血統書から、島根縣(けん)美濃郡二川(ふたかわ)村字種ケ山[現在の益田市美都(みと)町二川地区]に住む下山信市(しもやまのぶいち)さんという方が、石号の飼い主であることは知られていました。しかし、地元では全く知られていなかったそうです。
石号が柴犬の源流であることを明らかにしたのは、石見地方在住の一人の女性でした。島根県内で地域振興活動などに携わってきた河部真弓さんは、地元出身の柴犬を飼い始めたことをきっかけに、石号の存在を知りました。今まで、島根県内の名所や名物、歴史、人物などをくまなく調査してきたけれど、石号のことを何も知らないなんて……。自称「地域振興バカ」の血が騒ぎます。そこで、持ち前の知的好奇心を発揮して、文献の調査や、島根県内の日本犬関係者らへの聞き取りを重ねた結果、下山信市氏のご子孫と、現在も残る石号の生家が判明したのでした。
石号に関する調査成果を河部さんが発信したことが、石号再発見のきっかけとなりました。
2019年には、石号が飼われていた平屋建ての家の敷地に、地元住民の方々が記念館(石号記念館)や石像を設置しています。
石号記念館に近い、道の駅「サンエイト美都」では、石号コーナーを設置しています。焼酎やクッキー、犬用のシシ肉ジャーキーなど、地元企業が企画・製造する20種以上もの商品が並びます。駅長さんによれば、石号記念館を訪れた後、道の駅に来店した、という外国からのお客さまもいたそうです。今後、石号関連の商品を増やしていきたい考えでいます。
萩・石見空港(益田市)では、2022年から月に2回、地元の飼い主さんの協力を得て、柴犬と触れ合えるお出迎えイベントを実施しています。
柴犬の祖・石号の故郷であることにちなんだ、益田市発のキャラクターも登場しています。その名も、「しばいっぬ」です。益田市観光協会に勤務する男性の方が考案しました。ちなみに、「いっぬ」とは、ネーミング考案当時、犬のことを意味するネットスラングとして使われ始めていた「イッヌ」に由来しています。この方は、自腹で「しばいっぬ」の着ぐるみまで作るほどの熱の入れようでした。また、益田市にUターンする前、東京都内に住んでいた時に既に、「しばいっぬ」の商標をご自身で申請。登録を取得しています。「しばいっぬ」は、イベントに登場するなど、徐々に活動の幅を広げています。「しばいっぬ」のさらなる活躍に期待しましょう。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬をはじめとするペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
↓↓↓お問い合わせは、こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.izumi-pet.com/contact_form/
ハリネズミ(ヨツユビハリネズミ)は、小さくて愛らしく、ペットして人気があります。
ハリネズミといえば、背中全体を覆っている、あの針です。ハリネズミの針については、一般的にはあまり詳しくは知られていない印象があります。
そこで本記事では、ハリネズミの針のつくりや仕組みといった特徴とともに、抜けた針を利用するグッズを紹介していきます。
では、ハリネズミの針の謎に迫っていくことにしましょう。
ハリネズミの背中一面をびっしりと覆う針。ハリネズミの針は、3500~7000本程度生えていて、体重の35%ほどを占めています。長さは、0.5~2.5センチメートル程度です。針は、毛や爪と同じ「ケラチン」というタンパク質から出来ています。
針の先は鋭く、中央部分は太くなっています。針の内部には、壁によって仕切られた小部屋のような空洞がたくさんあります。針は、軽いのにもかかわらず、硬くて丈夫です。
針の付け根は丸くなっていて、毛穴に収まっています。毛穴は、筋肉とつながっています。ハリネズミの気持ちが穏やかなときは、針は前から後ろに向かって倒れて(寝て)います。しかし、ご機嫌斜めだったり、警戒したりすると、毛穴と結合した筋肉をぎゅっと収縮させて、針をあちこちの方に向けて立てます。ちょっと驚いたときや、少しばかり威嚇するときは、頭頂部の針を立てます。全身の針を立てるのは、警戒レベルが高いときです。
ハリネズミは、誕生時には、皮膚の下に針が埋もれ込んでいます。お母さんハリネズミが出産時にお腹を痛めないのは、そのためです。生後4時間ほどで、背中に針が生えているのが分かります。赤ちゃんハリネズミでも、針は100本ほどあるとのことです。生後丸一日で針は生えそろい、5ミリメートル前後の長さになります。針は、生後1週間ほどたっても、ゴムのようなやわらかさです。
ハリネズミの針は、背中側だけに生えていて、顔や手足、お腹側には生えていません。また、頭頂部の中央にも、針が生えていない部分があって、センター分けのように見えることがあります。
ハリネズミの針の寿命は、18か月ほどです。飼育下で5~8年ほどの生涯において、針は何度も生え替わります。
動物には一般に、「換毛期(かんもうき)」といって、季節の変わり目でたくさんの毛が生え替わる時期があります。ハリネズミも、お腹側の毛は、季節が変わる時期に生え替わります。それに対して、針には1本ごとに寿命がありますので、針の生え替えの時期は季節には関係ありません。そのため、年中、針が抜け落ちます。
先端が鋭い針を踏んでしまうと痛いため、特にハリネズミを部屋で遊ばせた後は、抜けた針がないかチェックするなど、注意が必要です。日頃から、部屋の床掃除を入念にされている飼い主さんも多いようです。
ハリネズミの飼い主さんの中には、抜け落ちた針を集めて、木箱やガラス瓶などに大事に保管している方が多くいます。
ハリネズミの針を保管するグッズも販売されています。例えば、ハリネズミを模した模型の背面に抜け針を刺し止めることで、飼っているハリネズミの“分身”を作って、それを透明な容器の中に飾る、というグッズです。このグッズは、過去に飼っていたハリネズミの分身を作ることも可能ですので、メモリアルグッズにもなります。日本ハリネズミ協会の公式WEBサイト(https://www.p-hedgehog.com/blog-hariharicase/)でも紹介されている、素敵なグッズです。ハリネズミを飼っている方は、チェックされてみてはいかがでしょうか。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、小動物を含むペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
↓↓↓お問い合わせは、こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.izumi-pet.com/contact_form/
〇 大野瑞絵. ハリネズミ、飼いはじめました!. 誠文堂新光社, 2020, (マンガでわかるもふもふ小動物たちの飼育書).
〇 髙橋剛広 監修/飼育指導, 田向健一 監修/医療指導. かわいいハリネズミと暮らす本. エムピージェー, 2017.
〇 大野瑞絵 著, 三輪恭嗣 監修. ハリネズミ完全飼育 : 飼育、生態、接し方、健康管理、病気がよくわかる. 誠文堂新光社, 2016, (PERFECT PET OWNER’S GUIDES).
〇 大野瑞絵. ハリネズミ : 住まい、食べ物、接し方、病気のことがすぐわかる!. 誠文堂新光社, 2015.
〇 田玉まどか. ハリネズミ抜け針保管装置. 実用新案登録第3238966号. 2022-09-01.
〇 日本ハリネズミ協会WEBサイト. “ヨツユビハリネズミについて”.
https://www.p-hedgehog.com/hedgehogs/, (参照 2026-01-08).
仙台市泉区にある「仙台ロイヤルパークホテル」は、1995年(平成7年)の開業から、30周年という大きな節目を迎えました。宮城県内外から多くのお客さまが来訪されるだけでなく、地元である「泉パークタウン」の住民の方々が2~3世代にわたって利用されるなど、仙台ロイヤルパークホテルは、地域に深く根差すことで、広く親しまれてきました。
本記事では、長きにわたり愛され続ける仙台ロイヤルパークホテルの概要と沿革、その特徴的な魅力、そして「ホテルメトロポリタン仙台」とのブライダルをめぐる競争について、ご紹介します。
仙台ロイヤルパークホテルは、仙台市郊外の自然豊かなエリアに、東京都千代田区の広さに匹敵する泉パークタウンの開発計画の一環として建設されました。泉パークタウンは、住宅地、スポーツ施設、研究施設など、生活に必要な機能が集約された街として計画。その中で、同ホテルは重要な役割を担うことになりました。
ホテルの建物は、地下1階、地上3階建て(一部7階建て)、総客室数110室を擁しています。
敷地面積は25,824平方メートル、延床面積は24,064平方メートルにも及び(建築設備士. 1995, vol. 27, no. 9, p. 12-19. に掲載されたデータに基づく。)、広大なスケールを誇ります。
ホテルのコンセプトは、“気軽に、ちょっと贅沢に「仙台リゾートステイ」”。杜の都の自然豊かな環境を背景に、解放感と非日常的で優雅な空間を提供し続けています。
開業30周年を迎えるにあたり、ホテルでは、長年の感謝を込めて、特別宿泊プランや、地元の食材を用いた限定ディナーコースが展開されています。この記念すべき節目の2025年は、ホテルがこれまで街とお客さまとを紡いだ30年の歴史の上に、さらなるサービスを追求していく決意を示す年となっています。
2025年4月に就任した佐藤善史総支配人は、大学時代を過ごした仙台の地に貢献したいという意向を持っています。この節目を機に、ホテルの魅力をさらに前面に出すためのマーケティング戦略を進めています。
仙台ロイヤルパークホテルの最大の魅力は、ヨーロッパの伝統に基づいた優美で洗練されたたたずまいです。ホテルは、古き良きヨーロッパの荘園領主の館のような気品あふれる外観とインテリアデザインを特徴としています。
施設内の空間デザインは、インテリアデザインの専門会社が手掛け、クラシックなヨーロッパの美意識が細部にまで感じられるよう配慮されています。客室も、ヨーロッパの趣を感じる優雅で快適な空間となっています。
さらに、ホテルのシンボルとなっているのが、緑豊かで噴水もある英国風のガーデン(イングリッシュガーデン)です。このガーデンは、グループ(ロイヤルパークホテルズ)が運営する23のホテルの中でも数少ない貴重な施設。敷地内の約5,300平方メートルにわたる広大な庭園には、重厚な外観に風格を感じるガーデンチャペルがあります。この広大なリゾートロケーションを生かして、星空観測やヨガ、花火鑑賞など、さまざまなイベントを開催してきました。
このように、杜の都の自然に囲まれた環境の中で、ヨーロッパの趣を感じながら、心身がほぐれる優雅な時間を過ごせるのが、仙台ロイヤルパークホテルの大きな特徴です。
仙台ロイヤルパークホテルは、特にブライダル(婚礼)部門において、ホテルメトロポリタン仙台と激しい競争を繰り広げてきました。
1998年(平成10年)には、仙台ロイヤルパークホテルは、婚礼件数506件を達成。仙台市内主要ホテルのトップとなりました。ホテルメトロポリタン仙台は、それに次ぐ473件。同年の披露宴稼働率でも、仙台ロイヤルパークホテルは全国第3位につけました。
仙台ロイヤルパークホテルは、開業後数年で、仙台市内のブライダル市場において揺るぎない地位を確立しました。
JR仙台駅に直結したホテルメトロポリタン仙台は、交通アクセスと立地の利便性を強みとしています。
これに対し、仙台ロイヤルパークホテルは、郊外型リゾートホテルの特性を最大限に生かした戦略を採用しています。その戦略の核となっているのが、広大な敷地を生かした英国風ガーデンやチャペル、ゲストハウスを活用したウェディングスタイル。仙台ロイヤルパークホテルは、ホテルとゲストハウスの双方の魅力をお客さまに訴求することで、郊外型リゾートという非日常的なロケーションでの挙式を希望する層からの支持を集めています。
東日本大震災後、仙台市全体の婚礼件数は一時的に減少しましたが、仙台ロイヤルパークホテルは、サービスの見直しなど婚礼市場に注力し続けた結果、震災前の水準にまで比較的速やかに回復。高い婚礼件数を維持してきました。
特に、仙台ロイヤルパークホテルが地域のお客さまと紡いできた歴史は、婚礼においても重要な要素となっています。
実際に、親子2世代にわたりホテルで結婚式を挙げたお客さまから寄せられたメッセージにあるように、小さい頃から憧れていた場所で結婚式を挙げたという感動のエピソードは、ホテルが単なる施設ではなく、家族の絆や大切な思い出を育む場所であることを示しています。こうした世代を超えたつながりは、ホテルのブライダル事業における大きな強みとなっています。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、ペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
↓↓↓お問い合わせは、こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.izumi-pet.com/contact_form/
長寿化が進むペットの医療ニーズが多様化する中、より高度で安全な獣医療への期待が高まっています。この課題に応えるべく、ペット保険大手のアニコムホールディングス株式会社は、ペット用手術支援ロボットを日本国内で初めて導入しました。同社のグループ会社であるアニコム先進医療研究所株式会社が、2025年10月に、犬・猫向けの動物病院「JARVISどうぶつ医療センターTokyo」(東京都港区)を開業。病院内に手術支援ロボット2台を導入しています。
本記事では、アニコムが導入したペット用手術支援ロボットの特徴、それを利用することによるメリット、そして手術支援ロボットを活用した今後の動物医療の展望について、ご紹介します。
アニコムが最先端の高度獣医療を提供するために導入したのは、東京科学大学発スタートアップのリバーフィールド株式会社製の手術支援ロボット「Saroa(サロア)」。アニコムによれば、動物医療向けのロボット導入例は、「Saroa」が日本初とのことです。
その最大の特徴は、「力覚(りきかく)フィードバック」機能が搭載されている点です。
ロボット手術では、執刀医は手術台から離れた場所で、モニターを見ながらアームを遠隔操作して器具を動かします。従来の遠隔操作ロボットでは、術野(手術する箇所)の様子は視覚的に把握できても、実際に器具が組織や臓器に触れた際の「感覚的な力」を執刀医の手元で感じ取ることはできませんでした。
しかし、「Saroa」は、独自の空気圧駆動技術により、器具が臓器などに触れたり、組織をつかんだり引っ張ったりする際の微細な力を、獣医師の手元に正確に伝えることが可能です。この機能により、獣医師はより直感的に、人間の手術と同様に力加減を調節できるようになります。その結果、非常に繊細かつ正確な手術を実現できます。
アニコムは、人間、動物を問わず高度医療が高額化している現状を打開するため、「高度で正確な手術を、低価格で提供する必要がある」との考えから、この最先端技術の導入に踏み切りました。
手術支援ロボットの導入は、ペットにとって、大きなメリットをもたらします。
まず、手術を受ける動物の体への負担が大幅に軽減される可能性があります。
ロボット手術は、従来の開腹手術と比較して傷が小さく済むため、術野確保のための大きな切除や骨の切断が基本的に不要となります。その結果、手術後の動物は、痛みやつらい気持ちが大きく和らぎ、回復が早くなります。
さらに、力覚フィードバック機能を持つロボットは、従来難しかった複雑で繊細な手術の正確性を飛躍的に高めます。
小さな体の動物に対して、肉眼では難しい複雑な操作を正確に実行できるため、医療ミスや合併症のリスク低減にもつながります。
アニコムは、ロボット技術を、日本の動物医療全体が直面する課題解決の手段と位置づけています。
動物医療界は、施設ごとのオペレーションの差や人材不足などによりDX(デジタルトランスフォーメーション)が遅れていることから、特に地方では高度医療へのアクセス自体が難しいという地域格差が存在します。
しかし、ロボットやAIの活用が進めば、将来的に遠隔手術が可能になると見込まれています。
遠隔手術が実現すれば、飼い主の方は、高度医療施設まで長距離移動する必要がなくなるため、どこに住んでいても質の高い治療を受けられるようになります。それにより、地域間の医療格差が解消されると考えられます。
今回紹介してきたロボット導入は、高度な技術を低価格で提供することで、ペットの健康寿命延伸をサポートすると同時に、飼い主の方が最善の治療を選択しやすい環境を整えるという、未来に向けたメッセージでもあります。愛するペットが病気やけがで命の危機に直面したとき、最先端の技術が身近にあるという事実は、飼い主の方にとって何物にも代えがたい希望となるでしょう。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬・猫をはじめとするペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
↓↓↓お問い合わせは、こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.izumi-pet.com/contact_form/
マダニを介して感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の日本における年間患者数が、2025年9月30日時点で2013年以降の最多記録を更新しました。SFTSの感染地域は、西日本から東日本へと広がっています。2025年7月に秋田県、8月には北海道で初めての感染例が報告されました。SFTSは人間だけでなく、ペットの犬や猫にも感染することが分かっています。実際、茨城県では、犬および猫の感染が判明しています。
そこで本記事では、マダニ感染症が増えている背景、SFTSの概要と感染経路、ペットのマダニ対策について、ご説明したいと思います。
マダニは、寄生性のダニであって、動物から血を吸い取ります。動物の体表に寄生して吸血することにより、成長して繁殖します。
シカやイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する環境に多く生息しています。そのほか、民家の裏山や裏庭、畑やあぜ道などにも生息しています。
人間、野生動物以外に、猫や散歩中の犬からも吸血します。ウイルスや細菌などの病原体を保有しているため、吸血する際に、動物に病原体を感染させます。
マダニ感染症が急増している背景には、気候変動や土地開発などによる影響があると考えられます。
具体的には、記録的猛暑や宅地開発などにより、野生動物の生息場所付近のエサが激減。野生動物がエサを求めて、本来いるはずのない市街地まで出没する。民家の周囲や畑、草むら、雑草が茂る道路脇など、さまざまな場所を訪れてはマダニを落としていく。その結果、マダニが人間社会と接触する機会が増え、マダニ感染症が広がった、というわけです。
SFTSは「重症熱性血小板減少症候群」の略称であって、マダニが媒介するウイルス感染症です。2011年に、中国で初めて報告されました。日本では、2013年以降のデータによれば、毎年100名程度の感染者が報告され、そのうち10%~20%が亡くなっているとのことです。
SFTSの潜伏期間は、6日間~14日間とされています。
人間での症状は、発熱や下痢、おう吐などです。重症化して、死に至ることもあります。致死率は10%~30%であって、高齢になるほど患者が多く、致死率も高くなります。
マダニの活動が活発になる4月~10月に、発症例が多く報告されています。ただし、冬季の感染も確認されています。
本記事の脱稿時点では、宮城県において感染例は報告されていません。しかしながら、主にSFTSウイルスを媒介する種類のマダニは宮城県にも生息していることから、県内でのSFTSによる感染リスクはあると考えられます。
SFTSへの感染は、人間だけではありません。
日本では、犬・猫、チーターのSFTS発症が報告されています。
SFTSは、人から人への感染のほか、動物から人への感染も確認されています。発症動物から感染した飼い主の方や獣医療従事者の報告が、年間数例あります。
動物から人へは、感染した犬や猫の血液や排せつ物などとの接触によって感染します。三重県では、SFTSに感染した猫を治療した獣医師が感染後に亡くなっています。
猫が感染すると、人間と同様に発熱、白血球減少や血小板減少などの症状が認められます。猫では症状が重くなることが報告され、致死率も62.5%と非常に高くなっています。猫での発症は、3月から5月にかけて多くなっていますが、冬季にも比較的多く発生していますので、注意が必要です。
犬においても、症状は猫や人間と同様です。発症して動物病院の診察を受けた犬の40%が、亡くなっています。犬での発症は、4月と5月に多く、冬季は少ない傾向にあります。
前述しましたとおり、SFTSは、人から人への感染のほか、動物から人へ感染するため、ペットのマダニ対策も重要です。
ペットは近年、室内飼いが多くなっていることから、舗装された歩道を散歩させるだけではマダニに遭遇する可能性は高くはありません。
マダニの寄生や感染症が問題となるのは、屋外で散歩させるなどする場合です。
ペットは、衣服を着ることなく、草むらなどに入っていくことに加え、毛にマダニが付着しやすいため、人間と比べてマダニに寄生されやすくなります。自然が豊かな地域だけでなく、都市部にも緑地や公園などはありますので、油断は禁物です。
犬・猫の場合、屋外から帰ってきたら、ブラッシングをするなどして、体表にマダニが付着していないかを確認するようにしましょう。最大限まで吸血(飽血)したマダニは豆粒くらいの大きさですので、肉眼でも比較的簡単に見つけられます。
マダニを無理に取り除こうとすると、犬・猫の皮膚の中にマダニの口(口器)が残ってしまう可能性があります。また、押しつぶしてしまうと、マダニの体液が犬・猫の体内に入ってウイルスに感染してしまいます。
SFTSウイルスに対する承認されたワクチンは、本記事の脱稿時点では上市されていません。
SFTSに限らず、マダニは他の病原体も媒介します。
マダニを発見したら、マダニがついたままの状態で、早めに動物病院において適切な処置を受けるようにしましょう。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬・猫をはじめとするペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。毎年3月と10月には、合同慰霊祭を開催して、多くの方々に参加いただいています。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
↓↓↓お問い合わせは、こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.izumi-pet.com/contact_form/
前回の記事『特許から見えてくるペットフードの傾向【前編】|どんな企業の特許があるの?』(https://www.izumi-pet.com/pet_information/2025/09/29/)では、ペットフードに関する日本に出願(申請)された特許を分析した結果として、出願件数の推移、出願件数の多い企業の傾向を紹介しました。
今回の後編では、ペットフード関連特許の技術領域の傾向、ペットフード関連特許の例を紹介していきます。
近年、ペットは「家族の一員」としての地位が確立されています。ペットによりおいしく、より健康に良い食事を与えたいという飼い主の方が増え、食事にも人間と同等の品質や安全性を求める傾向が強まっています。
こうしたペットに対する健康志向の高まりは、特許にも表れています。
2013年から2023年に日本に出願されたペットフードに関する特許について、それらに付けられた分類コードに基づき、「技術領域」および「解決する課題」別に整理しました。その結果、以下の「技術領域」に属するか、「解決する課題」がある特許が多く見られました。
※2013年~2023年の出願の中から、注目すべきものを抜粋しました。1件の出願に複数の分類コードが付けられている場合があります。
● 健康の増進または維持:440件
● 嗜好(しこう)性の向上:295件
● ペプチドやタンパク質などの添加:276件
● 植物抽出物の添加による栄養改善:196件
● 微生物またはその抽出物の添加:154件
近年、ペットフードは、ペットの健康状態別(例えば、猫の腎臓の健康維持や免疫ケア)など、商品の細分化や多様化が進んでいます。それもあってなのでしょう。メーカー各社からは、「健康の増進または維持」に関する技術を導入した特許が多く出願されています。
そもそも健康に良いフードといっても、ペット自ら進んで食べてくれることが前提です。「健康の増進または維持」に関する技術を導入する以外に、「嗜好性の向上」という課題の解決も大事です。高品質な素材を使用するなど、ペットにとってのおいしさを追求した商品の需要も高まっています。このようなことなどを背景に、「嗜好性の向上」という課題を解消するための特許出願が多くなっていると考えられます。
自然派素材を訴求した商品も、人気が高くなっています。「植物抽出物の添加による栄養改善」に関する特許が相当数出願されているのは、そのような背景と何か関係がありそうですね。
他方で、「微生物またはその抽出物の添加」に関する技術を導入している特許も、無視できません。最近では、異常な腸内細菌叢(そう)の状態を正常にすることを目的として、プロバイオティクスを含むペットフードやサプリメントが注目されています。「プロバイオティクス」とは、適量を摂取したときに、腸内細菌のバランスを改善することで、健康に有益な働きをする生きた微生物をいいます。
なお、特許の内容は、出願から1年6か月後に公開されます。今回の分析時点(2025年8月)では、2024年以降に出願された特許の一部は公開されていません。そのため、分析対象は、2023年出願分までとしています。
最後に、ペットフード関連特許の例を3つご紹介します。メーカー各社の得意分野が、特許上でも映し出されているのが分かる気がします。
●「肥満リスク低減用ペットフード及びペットの肥満リスク低減方法」 ユニ・チャーム(特許第6334845号)
水溶性繊維および不溶性繊維を特定の割合で含む、健常な猫に与える中性脂肪吸収抑制用のペットフード。
●「腎機能を向上させるための方法及び組成物」 ヒルズ・ペット・ニュートリション(特許第6602416号)
腎機能の向上が必要な犬に与えるペットフード。L-カルニチン、エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む。
●「ペットフード及びペットフードの製造方法」 いなば食品(特許第6383758号)
ささみ肉を主成分としたペースト状の食材を中空円筒状に形成し、その内部空間に、マグロ肉またはささみ肉を主成分としたゼリー状の食材を詰め込んだ棒状のペットフード。
ここまで2回にわたり、ペットフードに関する日本に出願された特許を分析した結果を紹介してきました。
このたびの分析は、2013年から2023年までの出願分までの特許を対象としています。
特許は出願から公開まで1年半のタイムラグがあるため、リアルタイムの情報が反映されているわけではありません。
2024年以降に出願された特許は、2023年までに出願されたものとは違った傾向を示す可能性もあります。
このブログでは引き続き、ペットフードやペット用品、ペット火葬・納骨・供養を含むペット関連サービスなどの動向を注視しつつ、ペットに関する耳寄りな情報を皆さまにお届けしていきたいと思います。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬・猫をはじめとするペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。毎年3月と10月には、合同慰霊祭を開催して、多くの方々に参加いただいています。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
↓↓↓お問い合わせは、こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.izumi-pet.com/contact_form/
メーカーが新製品を開発する場合、開発初期の段階で特許を出願(申請)することが多くなっています。出願された特許の内容は通常1年半後に、インターネットを通じて無料で一般公開されます。論文や学会発表とは異なり、特許情報は誰でも見られるのです。特許を見れば、ニュースリリースなどからよりも相当に早く新製品開発の兆候を知れます。
ペットフードに関する特許も、各社から相当の数が出願されています。そこで本ブログでは、2回にわたって、ペットフード(主に、犬・猫用)に関する日本に出願された特許を分析した結果として、出願件数の推移、出願件数の多い企業、技術領域などの傾向をご紹介します。
まず、ペットフードに関する特許が、どのような企業から出願されているのかを知るために、2013年から2023年までの日本の特許出願を分析してみました。
以下に、ペットフードに関する日本特許の出願件数が多い上位10社を示します。
(※2013年~2023年の出願)
○ 1位 ネスレ(スイス):191件
○ 2位 ユニ・チャーム:142件
○ 3位 マース インコーポレイテッド(米国):114件
○ 4位 ヒルズ・ペット・ニュートリション(米国):99件
● 5位 花王:・32件
● 6位 DSM(オランダ):24件
● 7位 雪印メグミルク:22件
● 8位 ニップン:15件
● 9位 ペットライン:14件
● 9位 小林製薬:14件
ペットフードに関する日本特許の出願件数が多い企業は、ネスレ(スイス)、ユニ・チャーム、マース インコーポレイテッド(米国)、そしてヒルズ・ペット・ニュートリション(米国)の4社です。これらの企業は、日本におけるペットフード市場のシェア上位を占める企業(主要プレイヤー)と見事に一致します。出願数上位4社の特色は、次のとおりです。
○ ネスレ(スイス)
世界最大の食品・飲料企業。事業は多岐にわたり、コーヒー・飲料、菓子、調味料、ペットフード、栄養補助食品など、生活のあらゆる場面に関わる製品を製造・販売している。チョコレート菓子「キットカット」や、コーヒー「ネスカフェ」は、世界中で愛されている。近年、カプセル式のコーヒーメーカー「ネスプレッソ」も人気を博している。
ペットフードは、日本において、ネスレ日本から、「ピュリナ ワン」、「モンプチ」、「フィリックス」などの商品が販売されている。
○ ユニ・チャーム
生理用品、紙おむつ(ベビー用・大人用)、ペットケア用品において、日本国内トップシェアを誇る。祖業は、建材の製造・販売。生理用品の「ソフィ」、介護用品の「ライフリー」、ベビー用紙おむつの「ムーニー」などのブランドを世界中で展開している。海外売上高の比率が6割を超える。
犬・猫用ペットフードのブランドには、「銀のスプーン」、「ベストバランス」、「愛犬元気」、「All Well」などがある。また、犬・猫用排せつケア用品として、「デオトイレ」、「デオシート」、「マナーウェア」などのブランドの商品が販売されている。
○ マース インコーポレイテッド(米国)
数々の強力なブランドを擁する、世界有数の食品会社。事業の主な柱は、「菓子・食品」と「ペットケア」である。
菓子・食品事業については、チョコレート菓子の「スニッカーズ」や「M&M’s」が日本の消費者にもおなじみ。
もう一方のペットケア事業は、世界最大級の規模を誇る。ドッグフードからキャットフード、デンタルケア製品まで幅広く展開。日本でも、マース ジャパン リミテッドから、「ペディグリー」、「カルカン」、「シーザー」、「シーバ」などのブランドのペットフードが販売され、消費者に広く浸透している。
○ ヒルズ・ペット・ニュートリション(米国)
科学的根拠に基づいたペットフードを製造・販売する、ペットの臨床栄養学における世界的リーダー企業。日用品大手のコルゲート・パルモリーブ社の傘下に入っている。
「米国の獣医師が推奨するNo.1ブランド」であることを強みとして、専門家からの厚い信頼がブランドの根幹を支えている。製品は主に、健康なペット向けの「総合栄養食」と、特定の健康課題を持つペット向けの「特別療法食」のカテゴリーに分けられる。主力ブランドは、総合栄養食では「サイエンス・ダイエット」、特別療法食では「プリスクリプション・ダイエット」。日本では、日本ヒルズ・コルゲートから、ペットショップやホームセンター、動物病院などで販売されている。
ペットフードの日本市場の主要プレイヤーのうち、ユニ・チャームは、特許出願数が多いだけでなく、他社と比べて登録率(特許庁の審査合格率)が高くなっています。同社の特許は、質の面でも他社を圧倒しています。
これは、ユニ・チャームが自社の商品を守るために、特許をはじめとする知的財産を積極的に活用している結果の表れであると考えられます。例えば、プレミアム商品では、新技術の特許を取得することで他社の模倣を防ぎ、商品の差別化を図っています。同社は、知的財産に対する意識が高い企業です。
なお、特許の内容は、出願から1年6か月後に公開されます。今回の分析時点(2025年8月)では、2024年以降に出願された特許の一部は公開されていません。そのため、分析対象は、2023年出願分までとしています。
次に、2013年から2023年のペットフードに関する特許出願件数の推移を見ますと、出願件数は、2019年の204件をピークに、減少傾向にあります。2023年の出願件数は、ピーク時の約3分の1となっています。
これに対して、ペットフードの国内市場は、矢野経済研究所が実施した調査(https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3906)などにもあるとおり、2020年以降も拡大し続けています。
データを見る限り、ペットフードに関する特許出願数の減少と、ペットフード市場の拡大とは、矛盾しているようにも思えます。
日本のペットフード市場が拡大を続ける一方で、ペットフードに関する特許出願の件数が減少傾向にあるのは、どうしてなのでしょうか。
2020年以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、ペットフードメーカーも他の多くの企業と同様に、影響を受けました。
加えて、2022年から2023年にかけて、国際情勢の不安定化により原材料・資材関連費や、物流関連費・人件費などが高騰したり、円安が進行したりした結果、企業の収益が圧迫されました。企業内でコスト削減に努めるものの、それだけでは、利益や品質の確保に限界がありました。
そこで、企業では、即時の利益につながりにくい基礎研究や、成果が出るまでに時間がかかる新規技術開発への投資を抑制すると同時に、短期的な製品改良やマーケティング活動にリソースを集中させる傾向が強まったと考えられます。
2020年から2023年までの間に特許出願数が減少をたどった一因には、ここまで書いてきたような背景があるのではないでしょうか。
もっとも、ペットフード関連の特許出願数の減少は、業界の衰退を示すものではありません。経済環境の変化などに対応するため、メーカー各社が特許の数ではなく、質を重視していることの表れであるとも分析できます。
次回は、ペットフード関連特許の技術領域の傾向、ペットフード関連特許の例をご紹介したいと思います。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬・猫をはじめとするペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。毎年3月と10月には、合同慰霊祭を開催して、多くの方々に参加いただいています。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
↓↓↓お問い合わせは、こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.izumi-pet.com/contact_form/
伊達政宗は、「独眼竜」という異名があるほかに、「筆まめ戦国大名」や「筆武将」とも呼ばれ、直筆の手紙は、現存するものだけでも1000通を超えます。数ある手紙の中に、猫に触れたものが1通だけ、島根県立古代出雲歴史博物館に残されています。それは、江戸幕府と政宗との連絡係を務めていた幕臣・野々村四郎右衛門(ののむらしろうえもん)に出された、子猫をもらったことに対する礼状でした。そんな手紙が残っているとは……。
そこで本記事では、手紙の中で政宗が贈られた猫をべた褒めしていることや、猫を贈った野々村の逸話、島根県の博物館が政宗の手紙を所蔵する理由などをご紹介したいと思います。
政宗本人が連絡係の野々村に宛てた手紙には、猫をもらった喜びと感謝がつづられています。その内容は、次のとおりです。
「猫の子をお忘れにならずにお贈りいただきました。まず、男ぶりがなんとまあ、見事です。家来から、自分の体よりも大きいネズミを組み討ちに仕留めた、と聞きました。ますます大事に飼おうと思います。首輪もおしゃれで、一段と華やかです。直接お会いしてお礼を申し上げたいと思います」
手紙の内容から、政宗のほうから所望した猫であることが分かります。
猛将というイメージがある政宗も、「男ぶり(顔つき)がりりしい」と、猫をべた褒めです。
また、政宗は、猫が着けている首輪のことまで褒めています。猫をもらって、よほどうれしかったことが伝わってきます。
“イケメン”の猫を抱いてにやけている独眼竜。この手紙からは、私たちが思い描く政宗像とはほど遠い一面が見えてきます。
手紙に書かれた「組み討ちに仕留めた」とは、見事に捕まえたという意味です。まるで、戦場で敵方の兵士を討ち取ったかのように表現しています。
この表現について、歴史作家の桐野作人(きりのさくじん)氏は、近著『猫の日本史 : 猫と日本人がつむいだ千年のものがたり』の中で、「政宗がまだ戦国の気風を濃厚に残していることを感じさせる」と述べています。
手紙の内容からは、雄の子猫という以外に、どのような種類、色・柄の猫だったかは分からないのが残念です。しかしながら、自分の体よりも大きいネズミにもひるまず捕らえてしまうほどですから、勇ましくて強い雄猫だったと考えられます。
手紙には年月日の記載はなく、いつ書かれたのかは不明です。島根県立古代出雲歴史博物館によれば、使用時期によって形態が変わる「花押(かおう)」と呼ばれる署名の形態から推測して、政宗が50歳を過ぎ、大坂の陣(1614年~1615年)も終わった1620年~1621年ごろに書かれたものではないかとのことです。戦乱が終わった後、老いてもなお、政宗は戦国武将としての気質を持ち続けていたのでしょう。けれども、平穏な世の中では、政宗も武勇を持て余して、平凡な暮らしをしていたのかもしれません。そうしたこともあって、“武将モード”のスイッチが入り、「組み討ちに仕留めた」という表現がつい出てしまったのではないでしょうか。
ところで、政宗に猫を贈った野々村四郎右衛門とは、一体どんな人物だったのでしょうか。
野々村四郎右衛門は、江戸幕府の旗本であって、幕府と伊達家との取次(連絡係)を務めていた人物です。政宗は参勤交代により江戸にある屋敷にたびたび滞在したことから、野々村は、政宗とは個人的に親しい間柄でした。
手紙の中で政宗は、野々村に「直接お会いしてお礼を申し上げたいと思います」と、最大限の感謝の意を表しています。当時、幕府と連絡を取る際、大名自身が直接、連絡係の幕臣と言葉を交わすことはほとんどなく、通常は伝達役の家来が対応していたといいます。それだけに、あの伊達政宗が、猫を贈ってもらったことに対して、直接会ってお礼したいくらい感謝するとは驚きです。
野々村四郎右衛門には、面白い逸話があります。
野々村は、1600年の関ケ原の戦いに、徳川家康の近臣として参戦していました。戦場での経験があまりなかった野々村は、あろうことか、自分の馬を家康の馬にぶつけてしまいます。怒った家康は、刀を抜いて切り払ったため、これに驚いた野々村は、その場から走り去ってしまいました。軽率で不注意な振る舞いをしでかした野々村でしたが、その後、不思議にも(?)何のおとがめも受けなかったそうです。とにかく生き延びた野々村は、政宗の連絡係を務めることとなって、そのおかげで政宗は猫をもらえた、と考えられなくもありません。
記事の最後になってから書き出すのも少々気が引けるのですが、なぜ、仙台藩初代藩主・政宗の手紙が島根県の博物館に所蔵されているのでしょうか。
島根県立古代出雲歴史博物館によれば、政宗の手紙は、松江藩出身であって、美術品・古文書収集家だった桑原羊次郎(1868年‐1955年)という人物が所有していたものとのことです。桑原が亡くなった後、昭和40年代に入って、島根県が彼の遺品を譲り受けた際、その中に政宗の手紙も含まれていましたが、そのまま長年保管されました。
桑原家は代々、松江藩の両替商を務めた豪商でした。参勤交代により江戸に滞在した藩士が、桑原家へのお土産として錦絵を買って帰ることが多かったなど、桑原家には昔から美術品が集まってきたようです。桑原羊次郎は特に古文書の研究に熱心だったため、国内各地の資料を収集していました。そうした流れで、仙台市周辺からも書状を入手する機会があったと考えられます。
なお、桑原は、文化人としての功績が認められ、島根県文化功労者、松江市名誉市民にもなりました。
猫を見て「かわいい」と感じる心は、時代が移ろい、人々の暮らしが変わっても、きっと同じ。そんな気がしました。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬・猫をはじめとするペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。毎年3月と10月には、合同慰霊祭を開催して、多くの方々に参加いただいています。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
↓↓↓お問い合わせは、こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.izumi-pet.com/contact_form/
【参考文献】
〇 桐野作人, 吉門裕. 猫の日本史 : 猫と日本人がつむいだ千年のものがたり. 増補改訂版, 戎光祥出版, 2024.
〇 渋谷申博. 猫の日本史 : みんな猫が好きだった. 出版芸術社, 2022, (出版芸術ライブラリー ; 017).
〇 吉野仁士. “「独眼竜」が猫にデレデレ? 書状が伝える意外すぎる武将の一面(Sデジオリジナル記事)”. 山陰中央新報. 2022-02-06, 山陰中央新報デジタル.
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/159624, (参照 2025-09-15).
ニッカウヰスキー仙台工場・宮城峡蒸溜所のすぐ近くを流れる新川(にっかわ)。蔵王連峰から流れてくる新川は、広瀬川の支流です。ニッカウヰスキーの創業者である「マッサン」こと竹鶴政孝氏は、新川の水の素晴らしさにほれ込み、蒸溜所の建設を決めたといわれています。
そこで今回は、新川を取り上げ、「にっかわ」という川の名前は「ニッカ」と関係があるのか、なぜ新川の水がウイスキーづくりに適しているのか、そして新川に関係するスポットを紹介したいと思います。
北海道・余市に蒸溜所を設立してから35年。余市に続く第2の蒸溜所の建設は、「異なる風土の蒸溜所で生まれた複数の原酒をブレンドすることで、ウイスキーはより味わい深く豊かになる」という信念を抱くマッサンにとって、どうしても必要なものでした。
さらなる夢をかなえるために、マッサンは、自分の息子(養子。実の甥)の竹鶴威(たけし)氏に土地探しを命じました。いくつかの候補地の中からマッサンが最初に訪れたのが、宮城峡でした。
マッサンは、新川の水をくんで作ったウイスキーの水割りを一口飲み、「実に素晴らしい水だ。ここに決めた! もう、ほかの候補地は見ない」と言って、蒸溜所の建設を即決したといいます。
こうして、宮城峡の地に蒸溜所が建設されました。1969年(昭和44年)のことです。宮城峡蒸溜所のすぐそばにある新川のほとりには、「ニッカ仙台工場建設決定の地」と書かれた記念碑が立っています。当時、そこにマッサンが足を運んだのですね。幅5メートルほどの小さな川には、底の石の色までもがはっきりと分かるくらい、透き通った水が流れています。
ウイスキーの語源は、英国・スコットランドの一地方で使われていた古代ゲール語の「生命の水」を意味する「Uisuge Beatha(ウシュク=ベーハ)」または「Usquebaugh(ウスケボー)」に由来するといわれています。
宮城峡蒸溜所にとっての「生命の水」は、新川の存在が大きく貢献しています。
蔵王連峰の雪解け水を集めて流れてくる新川の水は、ミネラル分が少ないため、まろやかです。マイルドで口あたりのやわらかい水は、ウイスキー本来の味わいを引き立ててくれます。
宮城峡蒸溜所では、表流水(地上を流れている水)よりも水質が良く、濁りの少ない伏流水(河川の底にある砂利の層の内部を流れている水)をウイスキーの仕込みに使っています。そうすることで、おいしいウイスキーがつくられます。
豊かな自然によって育まれた新川の清流は、宮城峡蒸溜所が誕生して以来、半世紀以上にわたり、ウイスキーづくりに欠かせない水を供給し続けています。
なお、宮城峡蒸溜所おすすめのウイスキーの飲み方は、「ウイスキー1:水2:氷3」という黄金比だそうです。参考までにお伝えしました。
ところで、「ニッカ」と「にっかわ」、音が似ていますよね。
「にっかわ」という川の名前は、ニッカウヰスキー・宮城峡蒸溜所が出来てから付けられたのでしょうか。
マッサンは、蒸溜所建設の発表前に、地元の農家の方に川の名前を尋ねたところ、「ニッカワ」という答えが返ってきて、「なんで(企業秘密を)知っているんだ?」と驚いたそうです。全くの偶然だったのです。それを知ったマッサンは、宮城峡との縁を感じたに違いありません。
ちなみに、宮城峡蒸溜所の所在地は、「宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地」です。ニッカの進出前は、「宮城県宮城郡宮城町大字作並字戸崎原上」という長い住所でした。蒸溜所の建設を決意したマッサンが、当時の宮城県知事と交渉した結果、この地に「ニッカ1番地」という地番をもらったといわれています。宮城峡蒸溜所が完成した1969年5月のあくる月には、「ニッカ1番地」が誕生しました。その後、宮城町が仙台市に合併され、現在の住所になっています。
いくら大企業だったとはいえ、住所に加えて、川の名前までも変えることはしませんでした。
最後に、宮城峡蒸溜所付近の新川にまつわるスポットをご紹介したいと思います。蒸溜所見学と併せて、立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
新川と広瀬川との合流地点付近に位置する「鳳鳴四十八滝」。深く切れ込んだ渓谷から階段状の岩場を流れ落ちていく「鳳鳴大滝」と、その周囲に折り重なるように連なる大小さまざまな滝からなっています。「鳳鳴四十八滝」は、滝から響く美しい水音が伝説の鳥「鳳凰(ほうおう)」の鳴き声に似ていることから、名付けられたといわれています。お釜を逆さまにしたような形の「鎌倉山」をバックに、木々の間をいくつもの滝が白い水しぶきをあげて流れ落ちる姿は、格別です。
新川の上流・奥新川のすぐそばには、「新川の長命水」と呼ばれる湧き水をくめる場所があります(有料)。湧水量は多くありませんが、地元の方を中心に人気を集めています。「長命水」という名前に引かれますね。宮城峡蒸溜所の建設を決めたマッサンの気持ちに思いをはせながら、飲むのもいいかもしれません。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、ペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
↓↓↓お問い合わせは、こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.izumi-pet.com/contact_form/
動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)の改正により、2022年6月から、ペットショップなどのペット販売業者は犬・猫へのマイクロチップの装着が義務づけられ、すでに犬・猫を飼っている方にも装着の努力義務が課されています。
マイクロチップは、飼い主の方の情報などが記録できます。犬・猫が迷子になったり、災害や事故によってはぐれたりした際に、保護された犬・猫の身元を特定できるため、役立ちます。
本記事では、ペット保険「PS保険」を提供するペットメディカルサポート株式会社が2025年5月に、全国の犬・猫の飼い主の方を対象として実施した「愛犬や愛猫のマイクロチップ装着」に関するインターネット調査(有効回答数400)の結果(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000157.000057917.html)をご紹介します。
法律(動物愛護管理法)では、犬・猫のマイクロチップ装着に関しては、次のように規定されています。
犬・猫の販売業者(ペットショップやブリーダーなど)は、販売する犬・猫にマイクロチップの装着義務があります。違反すると、制裁や罰則が科せられます。
飼い主は、すでに飼っている犬・猫について、マイクロチップ装着の努力義務があります。装着するよう努めるものであって、装着しなくても罰則はありません。
本調査では、飼い主の方に対して、上述した犬・猫のマイクロチップ装着に関する法律の内容(「販売業者の装着義務」と「飼い主の努力義務」)を理解しているかを尋ねました。
その結果、犬・猫の飼い主の方ともに、4割以上が「いずれも知らない」と回答しました。
結果から、飼い主の方の法律の理解度は、あまり高くないことが分かります。
次に、「愛犬・愛猫にマイクロチップを装着しているか」を聞いたところ、装着率は2割程度にとどまりました。法律に規定されているにもかかわらず、マイクロチップはあまり普及していないことが明らかになりました。
さらに、マイクロチップを装着していないと回答した飼い主の方に、「今後、マイクロチップを装着する予定があるか」を聞きました。
その結果、飼い主の方の6割以上が、愛犬・愛猫にマイクロチップを装着する予定は「なし」との回答でした。「迷っている」と回答した方も2割以上いました。
結果から、多くの飼い主の方が、マイクロチップ装着に消極的であるか、装着するかどうかの判断を保留していることが分かりました。
飼い主の方に、「愛犬・愛猫にマイクロチップを装着することに対する不安とは何か」を聞きました。
その結果、飼い主の方の4割以上が、マイクロチップ装着による健康被害を懸念しています。そのほかに、「愛犬または愛猫がかわいそう」という感情面の不安、「費用がかかる」という経済的な懸念に加え、「耐久性や信頼性」という器具自体の性能面の不安を挙げる飼い主の方が、それぞれ4分の1以上いました。その一方で、「特になし」と回答した飼い主の方も、一定数(2割程度)いました。
マイクロチップは、直径1.4ミリメートル、長さ8.2ミリメートル程度の円筒形の器具です。動物病院などで獣医師がインジェクターという専用の埋め込み器を使って、背中側の首の付け根または左耳下側の皮膚の下(皮下)に埋め込みます。使用する埋め込み器はやや太めですが、装着自体は数秒で終わります。一度埋め込んだマイクロチップは、首輪や名札のように外れ落ちる心配はほとんどありません。個体識別証として、半永久的に読み取りが可能です。
しかしながら、飼い主の方の中には、埋め込み器を使って皮下に装着することに抵抗を感じる方もいます。
日本獣医師会では、20年以上にわたりマイクロチップの登録事業を実施していて、マイクロチップ装着の実績も多数あります。同会によれば、装着による障害は、ほとんど報告されていないとのことです。
世界小動物獣医師会では、「マイクロチップを装着することで得られる利益は、健康リスクをはるかに上回る」として、マイクロチップの装着を推奨しています。
愛犬・愛猫にマイクロチップを装着する予定のない飼い主の方には、装着を阻む何らかの理由があると考えられます。また、装着を迷っている飼い主の方は、最終判断を導くための決定打が欲しいのかもしれません。今後、適切な情報を提供することにより、マイクロチップの装着率は高まる可能性があります。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬・猫をはじめとするペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
↓↓↓お問い合わせは、こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.izumi-pet.com/contact_form/