「オカメインコ」は、セキセイインコと並んで、ペットとして人気があります。その名前に「インコ」とついていますが、実は面白い秘密があります。なんと、分類上は「インコ」ではなく、「オウム」の仲間なのです。ちょっぴり驚きです。インコとオウム、分類上は非常に近い種類なのですが……。
そこで今回は、オカメインコの“素顔”をご紹介してから、インコとオウムの分類の歴史をひも解いていくことにします。
ペットショップなどで見かけるオカメインコの最大の特徴は、頬に鮮やかなオレンジ色のチークパッチがあること。耳の穴を覆う「耳羽(じう)」という羽毛が、顔の他の部位と比べて、際立つ色になったものです。これが、「おかめ」と呼ばれる女性の「面」をイメージさせることから、その名がつきました。オカメインコが日本に渡来したのは、明治時代です。オカメインコは、カラーバリエーションが豊富なこともあって、多くのファンに愛され続け、現在に至っています。
オカメインコは、「インコ」という名前がついていますが、実は、れっきとした「オウム」です。オウム科の中では、世界最小サイズの鳥です。オウム科の鳥は、インコ科の鳥とともに、インコ目に属しています。
一般に、生物は、小型のものから大型のものへと進化していきます。
このようなことから、オカメインコは、インコ科と分かれた当初(原初)のオウムの姿や性質をとどめているとも考えられています。
オカメインコがオウム科の鳥であるとする証拠は、いったい何なのでしょうか。
オカメインコをよく見てみますと、頭頂部に“とさか”のような羽が生えています。この羽は「冠羽(かんう)」と呼ばれ、オカメインコがオウムの仲間であることを示す、何よりの証拠です。というのも、冠羽は、オウム科の鳥にしか見られない、特別な羽であるからです。そのほかに、青や緑、紫の体色の個体がいないことも、オウムの特徴として表れています。
では、なぜ、オカメインコは、「オウム」ではなく、「インコ」に分類されてしまったのでしょうか。
ここからは、インコとオウムの現在までの分類について、お話ししていくことにしましょう。
平安時代までの日本の文学作品や日記などの文献に「オウム」と書かれた鳥は、そのほぼ全てがインコだったと考えられています。
それは、平安時代までの日本には、「インコ」という言葉がなかったからです。インコ、オウムの類いの鳥は全て、「おうむ(あふむ)」と呼ばれていました。
「おうむ返し」という言葉は、平安時代に誕生しました。元々は、他人のいいかけた和歌を一部だけ変えて、すぐさま返答の歌(返歌)とする、という和歌の手法のひとつでした。清少納言(生没年未詳)は『枕草子』の中で、「外国の鳥であるオウムは、人の言葉をまねるそうですね」と書いています。「おうむ返し」の由来は、オウムが人の言葉をそっくりまねすることからでした。
鳥の文化誌研究家としても数多くの著書を発表されている、作家・サイエンスライターの細川博昭氏によれば、「おうむ返し」の語源となった鳥は、インコ目の分布や、平安時代までのアジアでの人の手による鳥類の移動などを総合的に考えると、ほぼ100%、インコだということです[同氏の近著『鳥を読む 文化鳥類学のススメ』(春秋社発行)を参照]。
こうして千年以上の時を経た今から考えますと、「鸚哥(いんこ)返し」が本来は正しいともいえそうですが、「鸚鵡(おうむ)返し」のほうが、語感がよく、しっくりくる気がしますね。
日本での「インコ」という名前は、鎌倉時代から呼ばれ始めたと考えられます。
『新古今和歌集』や『小倉百人一首』の編さん者としても知られる歌人・藤原定家(1162‐1241)がつづった日記『明月記』には、インコに関する記述が見られます。「色は青。嘴(くちばし)はタカのよう。柑子(こうじ。在来ミカンの一種)、栗、柿を食べ、人の名を呼ぶ」と定家が解説した鳥の名は、「鸚歌(カヒコ)」。これは、「インコ(鸚哥)」を意味していると考えられています。
鎌倉時代以後、日本では、「インコ」という呼び方が広がります。しかし、インコとオウムとが厳格に分けられることはなく、インコとオウムの2つの名前は、長期にわたって、混同して使われるようになっていきます。
江戸時代になると、大きいものは「オウム」、小さいものは「インコ」と呼ぶようになりました。『本草綱目』など当時の文献にも、「大なるものを鸚鵡(オウム)となし、小なるものを鸚哥(インコ)となす」といった記述が残っています。
その結果、オカメインコは、比較的小柄だったため、インコの仲間と見なされ、「インコ」と名づけられました(名づけられてしまいました。)。
こうした分類の仕方は、ひとつの指針として、明治時代以降の分類にも影響を与えました。
インコとオウムがはっきりと線引きされたのは、20世紀末になってからのことです。国際鳥類学会議により、インコ目の全ての鳥が、インコ科か、オウム科のいずれかに分類されるようになったのです。
インコ科の鳥は、南北アメリカ、アフリカ、アジアに至る広い地域に、300種以上が分布しています。これに対して、オウム科の鳥は、わずか20種ほどです。生息範囲は、フィリピン南部からニューギニアにかけての東南アジア島しょ部と、オーストラリア大陸、オセアニアのソロモン諸島などです。インコ科の仲間と比べて、狭い地域に集中しています。
しかし、オカメインコやモモイロインコなど、「インコ」という名前がつけられ、それが一般に定着してしまっている鳥は、一度つけられた名前をそう簡単には変更できません。「オウム」なのにもかかわらず、「インコ」。何とも不正確な分類は、現在も通用しています。このような両者の名前による「ねじれ現象」は、今後も続いていくことでしょう。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬・猫のほか、小鳥を含むペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
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〇 細川博昭. 鳥を読む : 文化鳥類学のススメ. 春秋社, 2023.
〇 細川博昭. オカメインコとともに : お迎えから日々の過ごし方、老鳥のケアまで。オカメインコの一生に寄り添うための手引き. グラフィック社, 2022.
〇 すずき莉萌 著, 三輪恭嗣 医療監修, 島森尚子 品種監修. オカメインコ完全飼育 : 飼い方から品種、健康管理、コミュニケーションまで. 増補改訂版, 誠文堂新光社, 2024.
突然ですが、質問です。
飼っていたペットが亡くなってしまった場合、自分の家の庭や近所の公園に埋葬してもよいのでしょうか。法律上、問題にはならないのでしょうか。
今回の記事では、ペットのご遺体を飼い主の方自身が埋葬・火葬する場合の法律上の問題につきまして、ご説明したいと思います。
ペットについてご説明する前に、まず、私たち人間の遺体を埋葬・火葬する場合、法律上どのように扱われるか、触れておきましょう。
人間の遺体を火葬したり、お墓に埋葬したりする場合、「墓地、埋葬等に関する法律」という法律に基づいて、自治体からの許可が必要となります。しかし、遺族の方が直接、役所に対して手続きすることは、ほとんどありません。実際には、同法に基づいて都道府県から正式に許可を受けている葬祭事業者や霊園といった専門事業者に依頼するのが一般的です。葬儀場(斎場)でお見送りした後、火葬を経て、墓地に埋葬されます。
一方、ペットのご遺体の葬法は、飼い主の方の判断に委ねられています。自宅の庭など自分の所有地にペットのご遺体を埋葬することを規制する法律は、特にありません。
ただし、ペットのご遺体を他人の所有地や公共の場所(公園、山林、河川敷・海岸など)に無断で埋葬した場合は、「軽犯罪法」という法律により、処罰される可能性があります。
軽犯罪法による規制に加えて、刑法によっても、土地に対する器物損壊罪として、3年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金もしくは科料に処される可能性があります。
また、ペットのご遺体については、社会的慣習および宗教的慣習などにより埋葬されたり供養されたりしている場合を除き、「廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)」という法律に規定する「廃棄物」に該当することがあります。家族の一員として大切にしていたペットのご遺体が廃棄物扱いになるのは、感情的にとても納得できないという飼い主の方も多いと思います。しかしながら、法律上そのように解釈される可能性があるのが現状です。ペットのご遺体を他人の所有地や公共の場所に無断で埋めるなど、あからさまに他人に迷惑をかけたり、公共の利益を害するような取り扱いをしたりした場合は、廃棄物処理法違反により、懲役刑や罰金刑に問われることがあります。
飼い主の方の自宅の庭や、飼い主の方が所有する土地にペットのご遺体を埋めた場合でも、問題が起きないとは限りません。たとえ自分の所有地であっても、ペットを埋葬したことにより、悪臭が発生したり、虫がわいたりして、他人に迷惑をかけてしまった場合には、不法行為に基づく損害賠償責任を負う可能性があるためです。
したがいまして、飼い主の方自身がペットのご遺体を土葬する際は、自分の所有地に限ったうえで、埋葬後のご遺体が腐敗などによって近隣の土地や住民が迷惑を被ることのないよう、管理に配慮する必要があります。
ペットのご遺体については、火葬は義務づけられていません。そのため、火葬せずに、土葬することも可能です。
ただし、ペットのご遺体の火葬(焼却)を自宅、空き地や河原などですることは、廃棄物処理法により禁じられています。適法な焼却施設以外で廃棄物を燃やす行為、いわゆる「野焼き」は、その煙が悪臭や大気汚染(PM2.5など)、有害物質発生の原因となることで、周辺住民にとって大変な迷惑となるおそれがあるためです。
飼い主の方自身が、所定の方法に従わずに、ペットのご遺体を火葬した場合には、廃棄物処理法違反となり処罰されることがあります。
ここまで説明してきましたように、飼い主の方が自身でペットのご遺体を埋葬したり火葬したりすることは、条件・状況によっては、法律違反となる場合があります。飼い主の方自身によるペットのご遺体の処理には、法的なリスクを伴います。
他方で、ペット霊園などの動物霊園事業者がペットのご遺体を取り扱い、火葬するなどした場合は、ペットのご遺体は、廃棄物処理法でいう「廃棄物」には該当しないとされています。
ペットの火葬や納骨、供養は、飼い主の方の思いに寄り添ってくれる、ペット霊園などの専門事業者に相談・依頼するのがよいでしょう。
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2022年5月に愛玩動物看護師法が施行され、新しい国家資格として「愛玩動物看護師」が誕生しました。愛玩動物看護師は、動物病院などにおいて、ペットとの関わりが深い職業です。
そこで今回は、愛玩動物看護師を取り上げ、資格誕生の背景、業務範囲や一日の勤務内容、今後期待されることを中心に、ご説明します。
「ペットは家族の一員」という考え方が一般的になりつつあるなか、動物医療が高度化・多様化していることから、専門的な知識が求められるようになっています。
こうした課題に対応するために、愛玩動物の診察・治療において獣医師と共にチーム医療体制を築くことを目的として、愛玩動物看護師が資格化されました。
愛玩動物看護師の受験資格は、指定を受けた大学や専門学校で3年以上教育を受けることによって得られます。仙台市内にも、愛玩動物看護師を養成する専門学校が複数あります。履修が必要な専門科目のうち、「ペット関連産業概論」では、ペット飼養のニーズや実態を理解したうえで、ペット霊園分野を含めたペット関連産業の現状と課題、職業倫理などを学びます。
卒業、必要な知識・技能の修得により受験資格を得た後、愛玩動物看護師国家試験に合格して登録することにより、愛玩動物看護師になれます。愛玩動物看護師の登録者は2024年12月時点で、約2万2千人です。
愛玩動物看護師の勤務先としては、動物病院などの愛玩動物診療施設が約8割と最も多くなっています。そのほか、ペットショップ、トリミングサロン、ペットホテル、動物介護施設、動物園、動物愛護団体などに、またはブリーダーやペットシッターとして、勤務している愛玩動物看護師がいます。
愛玩動物看護師は、どんなお仕事をするのでしょうか。
愛玩動物看護師の業務は、動物の診察・治療の補助や、入院動物の世話・看護だけでなく、日常の手入れやしつけ、高齢動物のケア、栄養管理に関する専門的なアドバイスなど、多岐にわたります。
愛玩動物看護師の業務内容は、次のとおりです。
1.愛玩動物の診察・治療のサポート
● 獣医師の指示の下に実行する採血、投薬(経口によるもの)、マイクロチップ挿入、カテーテルによる採尿など
2.愛玩動物の世話、その他の看護
● 入院動物の世話、診断を伴わない検査など
3.愛玩動物の愛護・適正な飼養に関するアドバイス、その他の支援
● 動物の日常の手入れに関するアドバイス、グルーミング、爪切り、歯磨きなど
● 人と動物の共生に必要な基本的なしつけ、適切な社会化を促すための教室の開催
● 動物のライフステージに合わせた栄養管理、ペットショップでの食事相談など
● 災害発生時の被災動物適正飼養のための支援、地方自治体との連携協力
ほか
※農林水産省WEBサイト(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/kangoshi/files/q4.pdf)に掲載された図を一部改変
次に、動物病院に勤務する愛玩動物看護師の一日を見てみましょう。
● 8:30~ 勤務開始
|診療・検査・手術の予約、入院管理の確認、入院動物の処置など
● 9:00~ 午前診療開始
|受付、調剤、保定(動物を治療する際に、動かないように体をおさえておくこと)、体温測定、血液検査や尿検査など
● 13:00~ 手術
|手術に必要な機器の準備、麻酔の介助、動物の状態の観察、手術の記録、器具の洗浄など(交代でお昼休憩を取る。)
● 16:00~ 午後診療開始
|(午前診療とほぼ同様)
● 19:00 診療終了、退勤
入院動物の処置、翌日の診療に備えた備品の確保、片付けなど
※大岳美帆著『愛玩動物看護師になるには』(ぺりかん社発行)に掲載された図を一部改変
愛玩動物看護師の資格を定めている「愛玩動物看護師法」では、「愛玩動物」は、「犬、猫、その他政令で定める動物」と規定されています。「政令で定める動物」とは、「愛玩鳥(オウム科全種、カエデチョウ科全種、アトリ科全種)」を指します。「愛玩鳥」には、インコ、ブンチョウやジュウシマツ、カナリアなどが含まれます。
本法に規定されている愛玩動物には、ハムスター、ウサギ、モルモット、カメといった、ペットとして飼われている比較的ポピュラーな小動物は含まれていません。
愛玩動物看護師の業務のうち、愛玩動物の診察・治療のサポートは、愛玩動物看護師(および獣医師)だけが実施可能です。このことから、ハムスターなどの、愛玩動物として法律に規定されていない動物は、愛玩動物看護師が診察・治療をサポートできないことになります。では、これらの動物に対して、愛玩動物看護師は何もしてあげられないのでしょうか。いや、そうではありません。診察・治療のサポート以外の業務、例えば、日常のケアや栄養管理などの飼い方に関するアドバイスやサポートはできます。
愛玩動物看護師法は、5年ごとに見直すことになっています。本法に規定されている愛玩動物の種類や診察・治療の補助範囲は今後、拡大される可能性もあります。
愛玩動物看護師は、飼い主の方とペットの双方に寄り添う、身近な存在です。専門的な知識や高い技術力を持っている愛玩動物看護師が、動物の診察や治療などに関わることで、より質の高い動物医療が提供できます。
さらに、愛玩動物看護師は、
● 日常的な健康管理が必要なペットショップやペットホテルなどの施設で、指導的な役割を果たす動物取扱責任者になる
● 動物介在教育※1の一環として、小学校などを訪問して学習活動をサポートする
● 動物介在活動※2の一環として、高齢者施設などでセラピー活動をサポートする
など、診察・治療のサポートや看護以外にも、幅広い活躍が期待されています。
※1, 2 「動物介在教育」および「動物介在活動」の詳細につきましては、過去の記事『「アニマルセラピー」をご存じですか?』(https://www.izumi-pet.com/pet_information/2025/02/18/)をご覧ください。
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ペットと人が一緒に食べられるサプリメントを、奈良県の製薬会社・佐藤薬品工業株式会社が獣医師と共同開発を進め、2025年4月から商品の販売を開始しました。
本記事では、犬や猫だけでなく飼い主の方も食べられるサプリメント開発の背景や苦労、商品の概要などについて、ご紹介したいと思います。
食卓を囲んでいると、愛犬がじっとこちらを見つめ、何かを食べたそうにしている……。こうした経験、されたことはないでしょうか。愛犬が人間の食べ物を欲しがる背景には、飼い主の方との絆を求める気持ちも隠れているのかもしれません。
佐藤薬品工業の1人の社員にも、そのような経験がありました。
この社員は、
「飼い犬は、人間の食べ物を欲しがっているはず」
「だったら、ペットと人が一緒に食べられて、健康を維持できるような商品があれば……」
と、考えます。
そんなアイデアを形にしたものが、今回ご紹介するサプリメントです。
「できれば、ペットと同じものを分かち合いたい。そして、ペットにはいつまでも健康でいてほしい」。
そうした飼い主の方の願いを形にしようと、20年以上のキャリアを持つ獣医師と共に、特別なサプリメントの開発が始まりました。配合成分として選ばれたのは、細胞の活性化が期待されるブロッコリー由来の「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」と、エネルギー産生を助ける「コエンザイムQ10」でした。しかし、これらの成分には独特の風味があったため、人も犬・猫も抵抗なく口にできる味を見つけるのは簡単ではありませんでした。
それでも、佐藤薬品工業の開発チームは、諦めませんでした。配合成分の独特の風味をマスキングしながら(隠しながら)も、犬・猫も人も食べやすい味を追求します。そして、試行錯誤の末、犬や猫の食いつきがよく、人にとってもおいしいと感じられるチーズ風味にたどり着きました。こうして開発されたチュアブルタイプのサプリメントは、味の壁を乗り越え、人とペットが共に健康を目指せる、画期的なものとなりました。
サプリメントの1日に摂取する目安量は、犬・猫が体重1キロあたり1~2粒、人は21粒です(1粒の重量は100ミリグラム)。商品「ザ・クリアNMN+CoQ10」は、1袋に180粒が入っています。専用ECサイト(https://shop.theclearnmn.com)などから購入できます。
佐藤薬品工業は、1947年の創業以来、医薬品の受託生産を主力事業として、医薬品の製造開発、健康食品・化粧品の企画販売を手掛けてきました。2024年からは、多くの人に覚えてもらおうと、自社ブランド「さとやく」を展開。同ブランドにより、青汁ゼリーなどの商品を次々と発売しています。2030年には、受託生産に加えて健康・美容関連などの自社ブランドの売上比率を50%とすることを目指しています。
同社はこれまでに、人用のサプリメントは複数の品目を販売してきましたが、ペット向けにサプリメントを販売するのは、「ザ・クリアNMN+CoQ10」が初めてだそうです。
本サプリメントは、ペットフードを製造するために法律上必要な届出をした工場で、食品衛生法に基づいて作られています。ペットも人も安心して摂取できますね。
愛するペットが健やかに過ごしてくれることは、飼い主の方にとって、何よりの喜びであるのと同時に、日々の元気の源となるでしょう。
そして、飼い主の方に元気があれば、ペットの前で自然に笑みがこぼれたり、ペットに惜しみない愛情を注いだりすることができます。その結果、ペットは、さらに幸せで、生き生きとした毎日を送れます。
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【参考文献】
● 佐藤薬品工業のニュースリリース/プレスリリース. “獣医師と製薬会社の共同開発で、ヒトも食べることができる ペットサプリメント「ザ・クリアNMN+CoQ10」を新発売 ~さとやくブランド初のペット向けサプリメントを上市~”. 2025-03-31.
https://www.sato-yakuhin.co.jp/press/1348
仙台市若林区の国道4号線仙台バイパス沿いにある「遠見塚(とおみづか)古墳」は、全長110メートル、後円部の直径63メートル、後円部の高さ6.5メートルという巨大な前方後円墳です。宮城県内では名取市の「雷神山古墳」に次いで2番目の大きさ、仙台市内では1番の大きさを誇ります。
本記事では、仙台一大きい遠見塚古墳を取り上げ、発掘調査により見つかった棺(ひつぎ)や副葬品、推定される被葬者のほか、破壊されそうになったエピソードなどをご紹介します。
仙台市立遠見塚小学校のすぐ近くに、小高い丘が見えます。そうです。それが、遠見塚古墳。円形と台形の墳丘を合わせた「前方後円墳」の形をしています。古墳の後円部の高さは6.5メートルに対して、前方部の高さは2.5メートルと、前方部が後円部と比べて著しく低いのが特徴です。古墳の周囲には、幅10メートル~40メートル以上の「周溝(しゅうこう)」と呼ばれる、少しひずんだ馬蹄(ばてい)形の堀が巡ります。
古墳後円部の内部には、2基の棺が安置されていました。これらの棺は、東西に並べられ、白色粘土で包まれていました。
棺は、粘土の形から、丸太材を縦に割って、その中をくり抜いて作った、円筒状の「割竹形木棺(わりたけがたもっかん)」と呼ばれるものであることが分かりました。棺の長さは、ほかの古墳で出土した棺の例を考慮すると、7メートル以上あったと推定されています。
棺が安置されていたスペース[墓壙(ぼこう)]の一角には、古墳前方部に通じる通路があります。棺を運び入れる際に、または棺の安置後の儀式や埋葬に伴う工事のための出入りに使用されたと考えられています。
また、2基の棺の南端からは、前方部に通じる通路を通って墓壙の外に延びる、排水用の溝が掘られています。溝の底面には、玉石が敷かれています。
遠見塚古墳の東側の埋葬施設(東側の棺)からは、管玉(くだたま)1点、ガラス小玉4点、くし20点が出土しました。
管玉は、碧玉(へきぎょく。鉄分を含み、不透明で色のついた塊状の石英)製であって、長さが18ミリメートル、直径が5ミリメートルありました。ガラス小玉は、直径が3.5ミリメートル~5.5ミリメートル程度の小さい製品です。また、くしは、細長い竹ひごのようなものを折り曲げて縛った竪櫛(たてぐし)と呼ばれるものであって、黒い漆を塗って仕上げてあります。髪飾りとして使われていたようです。ほかに、ろくろを使わずに製作された土師器(はじき)の壺(つぼ)も、出土しています。
遠見塚古墳と造られた時期と規模がほぼ同じの、福島県会津若松市にある「会津大塚山古墳」(全長114メートル)からは、多くの副葬品が出土しました。それを考えますと、遠見塚古墳は、大きさの割に副葬品は少ないようです。
遠見塚古墳は、古墳の形態や見つかった土器などから、1600年以上前の4世紀末に造られたと推定されています。東北地方でも古い古墳の1つです。
埋葬された人は、仙台平野一帯を治めていた大首長と考えられています。
古墳のある広瀬川下流の左岸一帯は、作物がよく実る肥沃(ひよく)な土地でした。この豊かな生産力を基盤として、現在の仙台市若林区南小泉から名取市辺りまでの一帯を支配する首長が現れました。このような支配者は、大和政権があった畿内(近畿地方)との関わりも持っていたようです。遠見塚古墳の被葬者も、その1人だった可能性があります。
あれだけ大きい遠見塚古墳を築くには、多くの労働力はもちろん、土を深く掘り起こすための道具も必要だったはず。工事には、どのような道具を使用していたのでしょうか。
仙台市内の遺跡から出土した古墳時代の道具を見ますと、鍬(くわ)はクヌギなどの板から作られ、木の棒の柄が取り付けられています。また、スコップ状の鋤(すき)は、刃先から柄まで1本の木材から作られています。鍬、鋤ともに、鉄製の刃は取り付けられていなかったと考えられています。
こうしたことから、遠見塚古墳も、木製の道具で造られたと考えられています。
重機などない時代に実施された、巨大築造物の工事。現在の土木技術からすれば、想像を絶するものがあります。
遠見塚古墳はこれまでに、破壊の危機が二度ありました。
一度目は、1947年(昭和22年)に、進駐していた米軍が霞目(かすみのめ)飛行場の拡張工事を実施する際、古墳後円部の北側を半分ほど削り取ってしまったことです。この時、当時の東北大学の教授によって、粘土に包まれた棺が2基あることが確認されました。
二度目の危機は、国道4号線仙台バイパスの建設工事によって、前方部の東側が壊されてしまったことです。当初の計画では、なんと、古墳の中央を通るルートが設定されていました。しかし、前述した大学教授らが保存のために尽力したことにより、計画が変更され、古墳を残せました。建設計画を策定する際、大昔に造られたとはいえ、他人のお墓を真っ二つに断ち切ることに対して、ためらいはなかったのでしょうか。
その後、保存の働きかけを受けて、1968年(昭和43年)、遠見塚古墳は国の史跡に指定されました。
現在は、史跡公園として整備されています。
実際に現地を訪れてみると、古墳の大きさを実感できるのではないでしょうか。歴史のロマンを感じてみたいですね。
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かつて、多くの小学校では、ウサギやニワトリを飼育していました。しかし、いま、全国の教育現場から動物たちが消えつつあります。
今回は、動物を飼っている学校が減っている背景と理由、学校で動物を飼う意義などについて、書いてみたいと思います。
大阪府教育委員会の調査によれば、ウサギやニワトリなどを飼育する小学校は2007年度には80%近くありましたが、2022年度には20%あまりにまで大きく減少したとのことです。こうした傾向は、大阪だけでなく、全国の小学校でみられると予想されます。
「動物を飼っている」という小学校でも実際は、メダカなどの魚類は飼育していても、ウサギやニワトリは1匹もいない所も増えています。メダカなどの魚類を飼育している理由としては、生活科の時間にメダカの発生に関する授業があることなどが考えられます。
では、なぜ小学校から飼育動物が減ったのでしょうか。
有識者による調査では、学校飼育動物が減った理由として、
● 長期休暇中の世話、病気やけがの処置など、教員の負担が多いこと
● 鳥インフルエンザの発生により、鳥類の飼育が避けられるようになったこと
● 動物愛護や動物福祉の観点から、学校での飼育は適していない、という意見が出てきたこと
● 動物アレルギーがあるため飼育活動に関われない児童に配慮する必要が増えたこと
などを挙げています。
これらのうち、最も大きい理由は、教員の負担の多さです。
「ゆとり教育」の見直しに伴い授業時間が増えたほか、いじめ問題への対応、発達障害のある児童への支援、家庭の事情を抱えるヤングケアラーへの目配りなど、特別な配慮を必要とする児童への個別対応の重要性が高まっています。こうした状況が、教員の仕事量を押し上げる要因となっています。
最近では、夏休みなどの長期休暇中の世話は、児童を登校させずに、教職員が当番で実施するケースが多くなってきています。自宅に動物を連れて帰り世話していたという教員の方もいます。
特に若い先生の中には、動物を飼育したことがない方も多くなっています。動物を飼育したことがない方が飼育担当になった場合、負担はなおさらです。
教員の仕事量を削減する試みとして、ある自治体では、学校行事運営の効率化や家庭訪問の形式見直しに加え、小学校での動物飼育を段階的に縮小することにしました。その結果、動物を飼う小学校は、4割ほど減ったそうです。教員が児童たちと向き合う時間や、教材研究の時間を確保することも、ねらいだったようです。こうした方策によって、「過労死ライン」に達する長時間勤務を強いられることも少なくなかった小学校教員の勤務時間は、短縮できたのでしょうか。
学校での指導のルールを定めた、文部科学省の学習指導要領には、小学校の生活科の動物飼育に関する規定に、こんなことが書かれています。以下に、引用します。
「動物を飼ったり植物を育てたりする活動を通して、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心をもって働きかけることができ、それらは生命をもっていることや成長していることに気付くとともに、生き物への親しみをもち、大切にしようとする。」
これについては、同規定の中でさらに、「2学年間にわたって取り扱うものとし、動物や植物への関わり方が深まるよう継続的な飼育、栽培を行うようにする」配慮を求めています。要するに、学校動物飼育は、ちょっとの間、動物を飼っておしまいにするのではなく、継続的に飼育する必要があるということです。
また、文部科学省が公開している『学校における望ましい動物飼育のあり方』によれば、学校飼育動物との関わりによって児童には、次のような効果が期待できるとのことです。
● 動物の命の大切さなどを実感することで、心が安らぎ、豊かな感情、好奇心、思考力や表現力などを培う
● 動物に触れて親しみ、世話を続けるなかで、自分以外の相手を思いやる心を育む
● ものの見方、考え方や感じ方を豊かにする
● 命あるものに対するいたわりや思いやりの心を育む
● 飼育活動を通して責任感を育む
…など
仮想世界の技術発展が目覚ましい時代だからこそ、実際に存在する動物とのリアルな触れ合いが大事になります。
動物に対して親しみを持ち、生命の尊さを実感したり、生物の習性や生命活動の仕組みを学んだりするために、学校での継続的な動物飼育には、現在でも変わらず、意義があります。
教員の負担を減らして学校動物飼育を続けていくために、各地の学校や団体では、さまざまな取り組みを始めています。
東京都大田区のある小学校では、長期休暇中に、校内で飼育しているモルモットを児童の自宅に預けて世話してもらう“ホームステイ”を実施しています。この取り組みにより、飼育担当の教員の負担が減ります。モルモットを預かる側の児童の保護者も、先生が忙しいのは理解していて、手伝えることはぜひしてあげたい、という思いがあるようです。
また、愛知県獣医師会では、2020年から、動物病院で飼育するモルモットを期間限定で(1か月間から1年間)学校に貸し出す“ホスティング”を始めています。飼育に必要なえさやケージ、病気やけがをしたときの診療費用はすべて、獣医師会が負担。さらに、貸出期間を経て、学校側がモルモットの継続飼育を希望すれば、無償で譲渡します。過去に、数匹のモルモットが学校に譲渡されました。
教員のすることが増えている現在、学校だけで動物を十分に世話していくのは難しくなっています。学校で動物を所有すること自体が、教員の精神的な負担になる、という指摘もあります。それならば、いっそ学校で動物を飼育するのをやめてしまえばよいのかというと、それも違うでしょう。学校動物飼育による情操教育効果は、認められています。学校動物飼育そのものを否定する人も少ないと思います。学校動物飼育は、簡単にやめられる性質のものではありません。時代の変化に応じて見直す時期が、いま来ているのです。
学校動物飼育の今後のあり方について建設的に考えていくと、学校動物飼育は学校だけでなく、関係者と共に取り組んでいく必要があります。保護者が子どもと一緒に世話することで対応したり、動物に関する専門知識を持つ獣医師ら専門家の支援を仰いだり、地域の人たちを巻き込んで協力してもらったりする。そうすることで、雲の切れ間から、学校動物飼育の持続可能性を指し示す一筋の光が差し込んでくるのではないでしょうか。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、ペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
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暖かくなってくると、花粉がつらい季節を迎えます。人間だけでなく、実は、犬や猫も花粉症になります。
東京都内のあるペットクリニックによれば、毎年春になると、「散歩に行こうと外に出た瞬間、飼い犬のくしゃみが止まらなくなった」といった症状が出たペットを連れて訪れる飼い主の方々がいるとのことです。
そこで、この記事では、犬や猫の花粉症について、お話ししたいと思います。
ペットの花粉症は、飼い主の方にも知られていません。
動物病院の経営支援などを手掛ける株式会社TYL(東京都港区)が、2024年3月に、犬や猫の飼い主の方(428人)を対象として実施したインターネットでの調査によると、「ペットも花粉症になることを知っていますか」という質問に対して、46.3%の方が「知らない」と回答しました(https://pet-tyl.co.jp/2024/03/29/pressrelease-34/)。
およそ半数の飼い主の方が、ペットが花粉症になることを知らない――それが実態です。
では、ペットが花粉症になると、どのような症状が出るのでしょうか。犬と猫について、それぞれ、みてみましょう。
犬の場合、くしゃみや鼻水などのほか、皮膚が赤くなったり、腫れたりするといった皮膚炎の症状が多く見られます。人間の花粉症とは違って、皮膚に症状が出やすいのが特徴です。かいたりなめたりするうちに、出血したり、毛が抜けて肌が荒れたりして、状態が悪化することがあります。さらに、嘔吐(おうと)や下痢などの症状が見られる場合もあります。
一方、猫の場合は、犬よりも、くしゃみや鼻水などの症状が出やすく、人間の花粉症の症状と似ています。ただし、皮膚にかゆみや発疹などの症状が現れることもあります。
猫は室内飼育が多いため、窓を開けなければ花粉に触れる機会は少なくなります。
これに対して、犬は散歩で外に出ると、大量の花粉を毛に付け、家の中に持ち込んでしまいます。
ここでは、犬の散歩時にできる花粉対策を説明していきます。
花粉を落とすのに最も効果的なのは、シャンプーです。犬を散歩させると、背中側だけでなく、腹側や足の裏にも花粉が付着するからです。シャンプーを使うと、花粉をほとんど洗い流せます。水を使わないシャンプーも市販され、このタイプのシャンプーは、花粉を約8割除去できるとのことです。
ブラッシングは、玄関でしてあげましょう。
散歩の後、家の外や玄関で全身をぬれタオルやシートで拭いてあげましょう。体に付いた花粉を拭き取るペット用のウェットシートも、市販されています。
毛に花粉を付着するのを防ぐため、散歩時に服を着させるのも有効です。散歩が終わったら、家の外で服を脱がせて洗濯します。最近では、花粉に対して効果のある素材から出来た犬用の機能性ウェアも、登場しています。
花粉の飛ぶ量が多い、お昼時や午後6時前後の散歩は、できる限り避けるようにしましょう。
また、栃木県動物愛護指導センターでは、次のような気象条件の日も、花粉の飛散量が多くなるとして、注意を呼びかけています。
(https://www.douai.pref.tochigi.lg.jp/column-20240301_1/)。
・晴れて気温が高い日
・湿度が低く乾燥している日
・風が強い日
・雨上がりの翌日
花粉が多い草むらを歩かせるのも控えましょう。
草むらを避けることで、ダニなどの害虫が愛犬に付着するのも防げます。
言葉を話せないペットは、人間とは違って、自分から痛さなどを訴えることができません。飼い主の方が、できる限り早くペットの変化に気付いてあげることが大事です。「いつもと違う」と感じたら、動物病院を受診するのがよいでしょう。ペットの変化に気付いてあげるには、普段からの触れ合いや観察が重要です。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬・猫をはじめとするペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
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愛犬や愛猫などの大切なペットが最期を迎えた際、「家族の一員として、手厚く供養したい」という飼い主の方が増えています。これは、飼い主の方が、ペットと多くの時間と空間を共有して、ペットとの心理的な距離も近くなっているため、と考えられます。
そこで今回は、ペットの供養のしかたについて、ご説明したいと思います。
ペットが亡くなった後、火葬して納骨したら終わり、というわけではありません。
ペットが亡くなったら、きちんと供養してあげることが大切です。ペットの死を悼み、亡くなったペットに感謝の気持ちや思いを伝えます。それにより、ペットは安らかに眠ることができます。納骨後は、ぜひ定期的に供養してあげたいものです。
ペットの供養は、お花やお水、ペットが生前好きだった食べ物を供えたり、お線香をあげたりするのが一般的です。
ペットを供養する時期には、特に決まりはありません。納骨してから初めて迎えるお盆やお彼岸、ペットが亡くなってから1年目の命日に供養する飼い主の方が多いようです。ペットの命日のほか、お盆とお彼岸に供養してあげるとよいでしょう。
ペットが亡くなった日は、何年たっても、飼い主の方にとって特別な日に違いありません。1年に1度めぐってくる命日[祥月(しょうつき)命日]には、ぜひ供養してあげましょう。
お盆に、亡きペットのために供養してあげたい、という飼い主の方も増えてきています。お盆は本来、人間の祖先の御霊(みたま)をなぐさめる行事ですので、ペットには直接関係のないものです。お盆に、ペットの供養のために、本格的に何かをする必要はありません。あまり堅苦しく考えず、飼い主の方の思うままに、ペットとの再会を楽しむつもりで過ごされるとよいでしょう。
春と秋のお彼岸は、命日と同じように、亡くなった方をしのび、敬う期間です。ペットが亡くなってから意識するようになった、という飼い主の方もいます。お彼岸のペットの供養には、決まった飾りつけは必要ありません。お墓や仏壇を掃除したり、お花やお水、好物などをお供えしたりしてあげるとよいでしょう。
次に、納骨法ごとに供養のしかたを見ていくことにしましょう。
自宅の棚などに骨壷(こつつぼ)と一緒に、ペットの写真、食べ物、お水やお花を供えたり、お線香をあげたりして供養します。おりんや供物皿、水入れ、線香皿、ろうそく立て、花立てなどの供養アイテムや仏具を用意するとよいでしょう。ペット専用の仏壇もあります。
供養のしかたには、明確な決まりはありません。飼い主の方の気持ち次第です。ご自身が納得できる形を実現してください。
個別墓地での供養は、基本的に人間と同じです。お墓にお花を飾ったり、お線香をあげたりして供養します。お花は、造花でも構いません。というのは、生花は、特に夏場に、すぐにしおれたり、枯れてしまったりすることがあるからです。多くのペット霊園では、食べ物を供えることも可能です。ただし、お供えした食べ物は、腐敗したり、カラスなどの動物に食い散らかされたりするおそれがあります。食べ物をお供えする際は、あらかじめペット霊園に確認しておくのが賢明です。
個別墓地の場合は、共同(合同)墓地とは違って、契約している墓地の区画内は、飼い主の方が自ら掃除する必要があります。スケジュールの都合により後片付けに行けない、遠方に住んでいるため頻繁には出向けないといった事情がある場合には、ペット霊園のスタッフが対応してくれる場合があります。こちらについても、事前にペット霊園に確認しておくとよいでしょう。
個別に供養できない場合は、ペット霊園が開催する慰霊祭や供養祭に参列されてもよいでしょう。
多くのペット霊園では近年、春・秋のお彼岸の時期などに年に数回、慰霊祭や供養祭を開催しています。その内容は主催者によって違いはあるものの、通常、たくさんのお花を飾った大きな祭壇の前で、僧侶による読経、参列者による焼香、僧侶による記念の法話へと進みます。
慰霊祭や供養祭では、似通った心情と境遇に置かれた飼い主の方々が一堂に集まって、亡くなったペットに思いをはせます。こうした場を通して、ペットとの思い出を共有することにより、飼い主の方は気持ちの整理がしやすくなります。また、ペットの死を実感することで、ペットロスの緩和にもつながります。
いずみペット霊苑においても、年に2回(通常、3月と10月)、合同慰霊祭を開催しています。いずみペット霊苑は、火葬したら終わりではありません。火葬後も、飼い主の皆さまのペットに対する思いを届ける場を提供することで、心のケアができるよう、飼い主の皆さまに寄り添います。
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ペットには、人間とは違って、公的な医療保険がありません。そのため、医療費は全額、飼い主の自己負担となります。犬や猫の医療費は、高額になることが珍しくなく、見過ごせません。こうした経済的な負担を減らすには、ペット保険への加入も選択肢の一つです。ペット保険に加入することにより、ペットを動物病院に連れていくハードルが下がりますので、病気を見つけやすくなるなどのメリットもあります。
そこで、今回の記事では、ペット保険の仕組みや注意点などについて、ご説明したいと思います。
一般に、犬は7歳から、猫は11歳から、シニア期に入るといわれます。
ペット保険の新規加入には、7歳や12歳までといった年齢制限がある商品がほとんどです。ですので、シニアになってから加入しようと先延ばししないようにしましょう。
ペット保険の掛け金は、ペットの年齢に応じて上がるのが一般的です。ただし、商品の中には、掛け金の引き上げが3歳ごとであるプランや、10歳以降の掛け金は一律(据え置き)というプランもあります。
ペット保険は、ペットの通院・入院・手術にかかった医療費の一定割合の補償が基本です。かかった診療費や治療費に対する補償の割合は、プランにもよりますが、50%か70%が一般的です。例えば、診療費が1万円の場合、補償割合70%のプランであれば7000円を補償、飼い主の方は3000円を自己負担します。
通院や入院、手術に対して1日あたりに支払われる保険金の限度額のほか、年間支払限度額、支払回数の制限がある保険もあります。この場合、限度額などが大きいプランほど安心です。
また、ペットが病気やケガにより保険期間中に死亡した場合に、飼い主の方が負担した火葬や葬儀などの費用を補償する特約を設けた商品もあります。
病院の窓口でペット保険の保険証を提示して、補償額が引かれた金額(飼い主の方の自己負担分のみ)を支払う「窓口精算型」の商品が便利です。
窓口精算できない商品は、いったん全額を立て替えて、後日、領収書や書類を保険会社に送り補償額を請求します。
ただし、前者の「窓口精算型」は、後者の「立替請求型」と比べて、手間がかからない分、保険料が高くなる傾向があります。
いくら大切なペットとはいえ、家計に多大な影響を及ぼすほどの掛け金を支払うというわけにはいきません。
ペット保険に加入する前に、ペットの生涯で支払う保険料がトータルでいくらかかるのかをシミュレーション(試算)する必要があります。
例えば、保険の価格などの比較サイト「価格.com 保険」(https://hoken.kakaku.com/pet/)では、「ペット種類(犬または猫)」、「品種・体重」や「年齢」を指定することで、ペット保険の保険料のシミュレーションができます。
食事や飼育環境の改善などによって、犬も猫も、平均寿命が延びています。ペットは、年齢が上がれば上がるほど、医療費もかかります。ペットが長生きすると、保険未加入の場合、医療費が100万円を超えることも珍しくありません。こうしたことから、ペット保険を長く加入し続けたときの負担も考えておく必要があります。ペット保険の加入を検討する際は、ペットの種類や年齢だけでなく、家計にも見合った商品を選びたいところです。
ペットが亡くなった場合、加入しているペット保険は、解約の手続きをします。日割り計算が適用されて保険料がかかる場合もありますので、解約手続きは早めにしておくのが賢明です。
ペット保険によっては、ペット保険会社から、死亡を証明するもの(例えば、獣医師が交付した死亡診断書、ペット霊園が発行した領収書)の提出を求められる場合があります。ペット保険の解約手続きに際しては、契約内容などを確認すること、ペット保険会社に問い合わせることを怠らないようにする必要があります。
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介護施設や医療機関において、犬などの動物と触れ合う「アニマルセラピー」を活用する動きが広まっています。リラックスしたり、楽しい気持ちになったりするだけでなく、認知症予防や病気の治療に前向きにさせる効果などが期待されるためです。
そこで本記事では、アニマルセラピーの具体的な内容や効果をご紹介したいと思います。
「アニマルセラピー」とは、動物と触れ合うことによって人間に癒しを与えることです。
ペットが安心してくつろぐ姿を目にすると、ペットの飼い主の方も、安心して心が穏やかになります。また、ペットをなでると、気持ちよい感触で癒されます。
このようなペットが飼い主の方にもたらす癒しの力を、飼い主の方以外の人たちにも分かち合おうと、アニマルセラピーという形でその機会が提供されています。
動物が介在することで、人間の体を健やかに、心を幸せにして、人や社会とのつながりを築くことが、アニマルセラピーの主な目的です。
アニマルセラピーは現在、医療や介護、教育など、さまざまな分野で活用されています。
アニマルセラピー活動は、目的などにより、おおまかに次のように分けられます。
動物と触れ合うことにより楽しい時間を共有、レクリエーションとして楽しんでもらうことを目的とする活動です。一般に、アニマルセラピーと呼ばれる活動の多くは、このタイプです。高齢者施設やグループホーム、ホスピスなどで行われています。動物がいるだけで笑顔や会話が増え、和やかな気分や雰囲気となります。
人間の医療の現場で行われる代替医療の1つです。医療従事者が、機能や病状の回復を図るために、治療を受ける方に合わせた明確な治療目標を設定したうえで、適切な動物とボランティア(ハンドラー)を選択。ハンドラーは、医療従事者の立てた計画に沿って、動物をハンドリングします。治療後は、治療効果を評価します。
動物と暮らしたことのない子どもたちに、動物との正しい接し方を体験学習したり、命の大切さや思いやりの心を育んだりしてもらうために、小学校、幼稚園や保育園などを訪問して行われる活動です。人間の脳がさまざまなことを一番吸収しやすいのは、10歳ごろまでとされています。そうした時期に動物と触れ合う機会を持つことにより、子どもの知能や社会性を育てる、という教育効果も期待できます。
虐待などの被害を受けた子どもが、自分の受けた経験について、安心して、司法関係者や医療従事者などに話せるよう手助けをするために特別に認定され、派遣されるのが付添犬(つきそいけん)です。付添犬は、事情聴取などで自分のつらい体験を思い出すことで、さらなるトラウマを抱えないように寄り添い、精神的にサポートします。2020年7月には、関東の地方裁判所において被害者の子どもが刑事裁判の公判で証言する際、初めて付添犬の同伴が認められました。
発語に課題を抱える子どもの読み聞かせ相手として、「読書サポート犬(読書介助犬、読書教育支援犬)」もいます。たとえ読み間違えたり、つっかえたりしても、犬はそれを指摘せずに、寄り添い、聞き役に徹してくれるため、子どもは気兼ねなく本を読め、安心感や自己肯定感が芽生えます。欧米には、図書館に常駐して働く読書サポート犬もいるそうです。日本の図書館などでも近年、読書サポート犬の活動は広がりを見せています。
アニマルセラピーがもたらす主な健康効果は、次のとおりです。
高齢者の方は、運動不足になりがちです。しかし、セラピー犬と接することで、セラピー犬との散歩が楽しみとなります。定期的に体を動かすことにより、病気のリスクを低下させ、健康増進につながります。また、外で日を浴びてセラピー犬と散歩すれば、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が促進。心身のリフレッシュにもなります。その結果、認知症の予防も期待できます。
例えば、脳血管障害により手が不自由になった高齢者の方が、セラピー犬をなでようと不自由なほうの手を伸ばすことで、リハビリ効果につながります。
また、言葉がうまくしゃべれなくなった高齢者の方が、セラピー犬に「お座り」などの指示を出して、セラピー犬がそれをできた時に褒めたり、セラピー犬の名前を呼んで話しかけたりすることにより、言葉の回復につながります。
セラピー犬に触れていると、どんな人も思わず笑顔になります。人間は、笑うことにより、快楽をつかさどる物質の1種であるエンドルフィンが脳内で分泌され、ストレスや痛みから解放されて、幸せな気分になります。
また、セラピー犬に話しかけたり、セラピー犬を介してアニマルセラピストと話したりすることで、心がオープンになる、という精神的な効果もあります。
緩和ケア病棟のがん患者がセラピー犬との触れ合いを通じて、看護師とのコミュニケーションが円滑になったとの報告もあります。
また、NPO法人 日本アニマルセラピー協会の大村敬氏によれば、初めてセラピー犬に接した高齢者施設の入居者の方が、セラピー犬が介在することで、アニマルセラピストとも初対面であっても、まるで昔からの顔なじみであるかのように会話が弾むそうです(日本義肢装具学会誌. 2022, vol. 38, no. 4, p. 285-291)。さらに、セラピー犬とアニマルセラピストが施設を定期的に訪れることにより、セラピー犬との触れ合いを通して、アニマルセラピー参加者間のコミュニケーションも生まれます。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、ペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
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