自分の飼っているペットが迷子になったら、どうすればよいのでしょうか。飼い主の方が自力で探すには、限界があります。
そのようなときに、頼りになるのが「ペット探偵」です。ペット探偵は、行方不明になったペットを捜索するスペシャリストです。
そこで本記事では、ペット探偵を取り上げ、そのお仕事内容や依頼する際の注意点などについて紹介します。
ペット探偵は、飼い主の方から依頼を受けて、行方不明になったペットを捜索・保護します。
ペット探偵は、一般にはあまり知られていない職業です。この仕事をしている方は、日本全国に数えるほどしかいません。
「ペット探偵」という公的な資格はなく、開業する際には、一般の探偵業とは違い、都道府県への届け出は必要ありません。
ペット探偵の主なお仕事の内容は、次のとおりです。捜索期間は、チラシの配布やカメラの撮影などを見込んで、1日あたり5~8時間×3日間が多いようです。
ペットがいなくなった日時や場所、ペットの特徴や性格、失踪時の状況、普段の行動範囲などを飼い主の方や家族から聞き取り、捜索エリアや方法を決める。同時に、飼い主の方や家族がすぐにできることについても、アドバイスする。
ヒアリングの内容や失踪場所周辺の地形などから、逃走経路や隠れそうな場所を予測。地図上でエリアを区切って、捜索する順番や時間帯を決める。
近隣の住民の方やお店への聞き込み、不動産管理会社や自治体への確認などを通じて、目撃情報を集める。
ポスター・チラシの作成および掲示・配布、SNSや迷子掲示板への投稿などにより、情報の拡散をサポートする。
目撃地点周辺に捕獲器を設置し、カメラの映像や痕跡を確認しながら、ペットを安全に保護できるようにする。
その日の捜索終了時に、依頼者に進行度合いを報告する。ペットを発見した場合は、依頼者に連絡。発見されたペットの確認のために、可能な限り依頼者に現場に来てもらう。
ペット探偵に捜索が依頼されるペットの8割は、猫です。次に、犬が多くなります。
「ペット探偵」と名乗る以上は、猫・犬以外の動物も捜索します。フェレットやプレーリードッグ、ウサギ、モモンガ、ヘビ、トカゲ、フクロウ、インコ、昆虫など、ありとあらゆるペットが捜索の対象となります。
捜索して無事に発見できる確率は、猫が約80%、犬が約75%、そして、フェレットなどの小動物が約70%に上ります。
ペットの探し方は、動物によって異なります。ペット探偵は、動物の特徴を考え合わせて探し、保護します。
ペット探偵には、「猫が脱走したので、探してほしい」という依頼が多く寄せられます。
猫の脱走しやすい状況として最も多いのが、窓や玄関ドアなどの隙間から出ていってしまうパターンです。窓やドアが開いた一瞬の隙に、するりと抜け出してしまいます。
猫は、“液体”にたとえられるほど、驚異的な柔らかさを備えています。飼い主の方が「これはさすがに無理だろう」と思うような、わずかな隙間であっても、体をしなやかに絞り込みながら、いとも軽々と通り抜けてしまうことがよくあります。
猫や犬が行方不明になるシーズンとして最も多いのが、夏です。夏は、窓を開けることが多くなるため、猫や犬が外に出てしまいます。こうしたことから、ペット探偵も夏が繁忙期となります。
一方、戸締まりがしっかりしている冬は、猫・犬が外に出てしまうことが減ります。
ペット探偵に依頼する際には、信用できる業者であるかどうか情報を集め、捜索範囲や調査内容、料金などを事前に確認しましょう。
「ペットを探します」という場合は、依頼者の代わりにする、依頼者を手伝うという契約(準委任契約)となるため、業者は、仕事を完成させる義務を負わず、ペットが見つからなかったとしても、支払いが発生します。
「ペット探偵」を名乗る業者の中には、ごく一部ではありますが、依頼を受けお金だけもらって、「探しています」などと言ったきり、実際にはほとんど何もしない「名ばかり探偵」もいます。
対応がずさんな「名ばかり探偵」は、SNSによる情報拡散などを通じて、たちまち信用を失うおそれがあります。
これに対して、丁寧で確かな仕事をするペット探偵は、依頼者から寄せられる信用と信頼を積み重ねながら、健全な姿勢を保ち続け、サービスの質を着実に高めています。
近年では、ペット保険に「ペット探偵による迷子捜索サービス」といったペットの捜索サービスが付帯されている商品もあります。条件を満たせば、自己負担を抑えられる場合があります。
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「いずみペット霊園」は、犬・猫をはじめとするペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
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日本人は、ご遺骨に対するこだわりが、世界的に見て非常に強いとされています。その背景にあるのは、亡くなった方に対する思いを、抽象的な記憶としてではなく、ご遺骨という具体的な対象へと投影する、日本人特有の死生観です。これは、ペットに関しても同様です。
今回の記事では、「お骨上げ(おこつあげ)」に焦点を当て、火葬後のお骨上げの意味、地方によって異なるお骨上げ、ペットのお骨上げなどについて、紹介したいと思います。
お骨上げとは、火葬したご遺体からご遺骨を拾い上げることです。お骨揚げ、拾骨ともいいます。
火葬後のお骨上げは、欧米には見られない習慣です。欧米では、ペットのご遺体を火葬する場合、ご遺骨に対して日本ほど執着がないため、火葬して一区切りつける、というケースが多いようです。
お骨上げは、ご遺骨に強いこだわりを持つ日本人ならではの文化といえます。
「遺骨」という語の「遺」の一字にも、亡くなった人や動物に対する特別な思いが込められています。
命を終えた人や動物の存在が、そこで完全に途絶えるのではなく、なおも何らかの形で残り続けていることを、この文字は静かに語りかけています。
お骨上げをする際は、竹と木から出来た、材質が異なる2本のお箸を使います。これには、「普通ではない」という意味があるとされます。最初に喪主の方が、お箸を使ってご遺骨を拾ったあと、ご家族など数人の方が、お箸からお箸へと順々にご遺骨を渡します。そして、最後にご遺骨を受け取った方が、骨壺(こつつぼ)に入れます。
お骨上げは、地方によって方法に違いが見られます。
一般に、関東地方とそれよりも北の地方では、ご遺骨全部を集めて骨壺に収め、これを大きな袋(総骨袋)に入れます。他方で、名古屋周辺とそれよりも西の地方では、すべてのご遺骨ではなく、ご遺骨の一部を骨壺に収めてから、総骨袋よりも小さい分骨袋に入れ、収骨します。
お骨上げの仕方は、地域の風習や慣習、宗派などによっても違います。集落ごとに異なることもあるようです。
ご遺骨に対して日本ほどこだわりがない外国の人たちからすると、亡くなった人や動物の骨を拾うという行為は、不可思議に映るかもしれません。
では、日本人は、ご遺骨をどのように捉えているのでしょうか。
「関西学院大学 悲嘆と死別の研究センター」が、喪主を務めた経験がある40歳~79歳の男女500人を対象として、2024年に意識調査を実施した結果、回答者の8割以上が、
・ご遺骨は神聖なものであり、大切に扱うべきである
・ご遺骨を粗末に扱うと、バチがあたる
と、認識していました。
一方、
・ご遺骨を見るのは怖い
・ご遺骨は気味が悪い
といった回答は、2割程度でした。
また、回答者の約半数が、
・ご遺骨がそばにあると、故人が近くにいるように感じて安心する
・ご遺骨の存在が心のよりどころになる
と、捉えていました。
これらの結果から、
・多くの日本人にとって、家族や親族などのご遺骨は、恐怖よりも、畏敬の念を抱く対象であること
・故人の一部であるご遺骨がそばにあることにより、故人の存在をより身近に感じるため、安心感が得られること
が示唆されました。
最後に、ペットの火葬とその後のお骨上げについて、ご紹介します。
ペットの火葬には、大きく分けて、「合同火葬」と「個別火葬」の2つの形態があります。
合同火葬は、ほかのペットと一緒に火葬します。
個別火葬は、ペットのご遺体を1体ずつ個別に火葬します。個別火葬をしたあとは、返骨されます。個別火葬にはさらに、「一任個別火葬」と「立ち会い個別火葬」があります。
一任個別火葬は、ペット霊園にすべて任せる形態です。飼い主の方の立ち会いなしで、ペットのご遺体を1体だけで火葬します。火葬したあと、ペット霊園のスタッフがお骨上げをします。お骨は、骨壺に入れて返してくれます。飼い主の方は、都合のよい日時に返骨してもらうことも可能です。
立ち会い個別火葬では、飼い主の方や家族が立ち会い、自らお骨上げをします。火葬のあと、飼い主の方たちは、その場で、お骨を骨壺に納めて持ち帰ることが可能です。お骨上げもして最後までペットを見届けることで、ペットへの供養になるだけでなく、後悔の念が残らず、気持ちが楽になります。お子さまにとっても、命の大切さに触れる貴重な機会となるでしょう。
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【参考文献】
〇 日本動物葬儀霊園協会. 動物葬祭概論. 日本動物葬儀霊園協会. 第3版, 2019.
〇 坂口幸弘. 人は生きてきたように死んでいく : 「死の準備」してますか?. 光文社, 2026, (光文社新書 ; 1405).