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「苦竹」に生えているのは、樹齢1200年のイチョウだった?

2024年10月22日

仙台市宮城野区には、「苦竹(にがたけ)」という珍しい地名があります。なぜ、あのような地名が付いたのか、以前から気にはなっていました。また、「苦竹」と聞けば、「苦竹のイチョウ」を思い浮かべる方もいることでしょう。
そこで今回は、「苦竹」という地名、苦竹の町の移り変わり、そして、霊験あらたかな「苦竹のイチョウ」について、紹介していきたいと思います。

「苦竹」の地名の由来

いつから、「苦竹」と呼ばれるようになったのかは、はっきりとは分かっていません。
江戸時代に仙台藩が領内の村々の様子を把握するために提出させた『安永風土記』には既に、「苦竹」の地名が出ています。
一説によれば、現在の陸上自衛隊仙台駐屯地付近一帯は、竹やぶが茂っていたそうです。その竹やぶを構成する真竹の竹の子は、皮に紫色の斑点が付いていて、苦い味がしたとか。そうしたことからでしょうか、近隣住民は、「真竹」を「苦竹」と書いて「またけ」と読んでいました。ところが、後世になって、「苦竹」を文字どおり‘素直に’「にがたけ」と読むようになった結果、苦竹の地名が生じたとのことです。
ここまでのお話は、あくまでも1つの説にすぎません。いささか創作じみた印象がないでもありません。真実は、いまだ闇の中といったところでしょうか。

江戸時代の苦竹|仙台藩の食糧庫

仙台藩は、苦竹に御米蔵(苦竹御蔵)を置いていました。藩政時代には、現在の陸上自衛隊駐屯地付近から蒲生(がもう)の貞山堀に通じる堀に引き船(曳き舟)を浮かべて、仙台北方の米どころから年貢米を運搬、これを苦竹御蔵に納めていたそうです。堀の終点である御船溜(おふなだめ)の周りに立ち並ぶ米蔵に向けて、引き船の船員たちが、「エイアホオ、エイアホオ」と掛け声を発しながら船を引きました。仙台藩内の食糧のほとんどが、苦竹御蔵に貯蔵されていたことになります。苦竹は、江戸時代、大藩の食糧を預かる重要な地だったのですね。

昭和から現在の苦竹|旧陸軍→米軍→陸上自衛隊と共に歩む

「苦竹」といえば、自衛隊駐屯地を連想する方がいるかもしれません。陸上自衛隊仙台駐屯地は、苦竹のシンボルともいえます。
苦竹の町は、昭和の戦時中から、旧陸軍、米軍、陸上自衛隊と、軍事関係の施設と共に歩んできました。
第二次世界大戦のさなかにあった昭和16年(1941年)に、陸軍造兵廠(しょう)が設置されてから、宮城電気鉄道・苦竹駅周辺には商店や飲み屋ができたり、工場地帯が形成されたりするなど、苦竹は急速に発展しました。

戦後、造兵廠跡が米軍キャンプになると、基地の目の前にあった田んぼが埋められ、「苦竹小路」と呼ばれる歓楽街が形成されました。夜には、田園に立ち並ぶ飲食店やバーのネオンが煌々(こうこう)とともります。風紀が乱れ、苦竹のイメージが悪くなった時期がありました。しかし、昭和40年(1965年)ごろには、幅を利かせていた怪しげな商売はほぼ一掃され、健全な町を取り戻しました。
米軍が去ったのち、造兵廠跡は、陸上自衛隊仙台駐屯地と工場地帯とに分かれました。
現在、JR仙石線・苦竹駅の下を国道45号線が走ります。駅ホームと線路の高架化によって、踏切待ちの渋滞が解消され、周辺もぐんとにぎやかになりました。

えっ? 実は、苦竹にない「苦竹のイチョウ」

JR仙石線・陸前原ノ町駅の南側一帯は現在、「銀杏町(いちょうまち)」という地名です。
その銀杏町の一角に、国指定の天然記念物「苦竹のイチョウ」があります。
「苦竹のイチョウ」は、樹齢が1200年以上ともいわれています。天平時代に聖武天皇の乳母の遺言により植えられたという伝説もある巨木です。この大イチョウの特徴は、何といっても、木から乳のように垂れ下がった、大小おびただしい数の気根。「気根」は、乳根や乳柱とも呼ばれ、樹齢数百年以上のイチョウに見られる根の一種です。そうしたたたずまいから、「乳イチョウ」とも呼ばれ、地域の方々に親しまれています。古樹に宿るとされる姥神(うばがみ。山の女神)のもとには、今も、「子どもの健やかな健康を願い、母乳がよく出ますように」と祈願する女性の方たちの姿が見かけられます。

「苦竹のイチョウ」は、「苦竹」を冠していますが、実は現在、宮城野区苦竹にはありません。「苦竹のイチョウ」がある一帯は、昭和40年(1965年)11月に、大イチョウにちなんで、「苦竹(原町苦竹字町東)」から「銀杏町」に町名が変えられたのです。

最後に、もう一つ、ここでお伝えしたいことがあります。「苦竹のイチョウ」は、樹齢1200年以上とご紹介しました。しかしながら、日本に自生していなかったイチョウが原産国の中国からわが国に持ち込まれたのは、室町時代の1400年代以降であるとの説が一般的です。その説をとると、日本には、樹齢が700年以上のイチョウは存在しないことになります。でも、そこはロマン。おおらかな心と、畏敬の念をもって受け止めたいですね。

仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、ペットの火葬、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
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人が食べない魚をドッグフードにしてみたら… スタートアップが開発

2024年10月16日

近年、日本では、海藻が生い茂る藻場(もば)が消失する「磯焼け」が大きな問題となっています。その原因の一つとしては、イスズミやアイゴといった海藻を食べて藻場を荒らす「食害魚」の増加が指摘されています。この食害魚は、餌の海藻に由来する特有の磯臭さがあるため、食用としてはほとんど流通していません。そうした課題を解決するために、立命館大学発のスタートアップであるオーシャンリペア株式会社(福岡県福岡市)が、海の嫌われ者だった食害魚を主原料としたドッグフードを開発、2024年9月1日から販売を開始しました。

原料は、海の「厄介者」

九州の海では、イスズミやアイゴなどの食害魚が海藻を食べ尽くして、藻場が砂漠のようになっている場所が増えています。藻場の減少により、海藻が取れないばかりでなく、魚類・貝類のすみかや産卵場所が少なくなっています。

イスズミやアイゴは、漁師の方の網にかかっても、値段が付かず売り物にならないため、その多くは、そのまま海に放されたり、廃棄されていたりしていました。漁師の方のお話によると、イスズミが定置網に一度に何トンも取れてしまったこともあったそうです。
また、全長70cm前後になるイスズミは、群れをなして岩礁域を泳ぎ回っているため、釣り客からは「外道」と呼ばれています。
では、実際に、海の「厄介者」を食べるとどうなのでしょうか。イスズミを刺身にして食べてみると、口いっぱいに磯臭さが広がります。煮ても焼いても、特有の臭みが残ります。

他方で、イスズミやアイゴなどの食害魚が侵入できないように、防護網を張り巡らせた磯場の湾内では、ヒジキやカジメといった海藻が成長する、という事例も報告されています。食害魚の影響がなければ、藻場の再生が進むことが期待できます。

こうした海の「厄介者」を原料としたドッグフードがこのたび開発されました。ここからは、そのドッグフードを紹介していくこととしましょう。

低脂質、低アレルゲンでヘルシー

イスズミ、アイゴは、低カロリーで、かつ脂質の低い白身魚です。
この点にオーシャンリペア社は着目。海の「厄介者」である食害魚をドッグフードの原料として使えば、ヘルシーなフードができるのでは、と同社は考え、飼料メーカーなどと開発に取り組んだ結果、製品化にこぎ着けました。同社によると、日本国内産の魚が主原料で、かつ魚種が明確なドッグフードは少ないとのことです。

オーシャンリペア社が開発したドッグフードは、鶏肉や牛肉を主原料とした一般的なドッグフードと比べ、脂質が5%~8%低いのが特徴です。低脂質は、シニア期の犬の健康維持や「涙焼け」の予防などにもつながります。
鶏肉や牛肉を主原料としたドッグフードが与えられている犬の約30%は、アレルギーを発症するというデータもあります。これに対して、オーシャンリペアのドッグフードは低アレルゲンであるため、犬がアレルギーを引き起こす可能性は少ないと考えられます。
また、オーシャンリペア社のドッグフードは、犬の胃腸や腎臓への負担が少ないのもメリットです。

※涙焼け:犬の目の周りの毛が茶色く変色する現象をいいます。結膜炎や鼻涙管の異状などによって涙の量が多くなると、起こりやすくなります。

90%以上の飼い主が実感。ワンちゃんの食いつきがすごい

オーシャンリペア社は、九州の水産会社とタッグを組み、長崎県五島市沖で取れたイスズミ、アイゴを新鮮なうちに食用に加工&処理。臭みがなく、魚本来のうま味成分を残した商品を完成させました。
人には敬遠されている食害魚ですが、ドッグフードにしてみると、磯の香りに誘われるのか、ワンちゃんたちの食いつきは上々のようです。一般的なドッグフードは、犬の嗜好(しこう)性を高くするため、脂質を比較的多く含んでいます。メーカー各社の本音は、できる限り、脂質成分の含有量を上げたい、ということでしょう。しかし、オーシャンリペア社が開発したドッグフードは、脂質成分の含有量が低くても、ワンちゃんたちの嗜好性が高いことが分かりました。
飼い主の方(約120人)に実施したモニター調査によれば、92%の飼い主の方が、愛犬の食いつきの良さを実感したとのことです。また、1か月間の調査では、90%の愛犬がフードを継続して食べました。オーシャンリペア社のドッグフードが、犬がおいしく食べ続けられるフードであることが分かります。
オーシャンリペア社のドッグフードを与えた飼い主の方の声を、以下に数例ご紹介しましょう。
「好き嫌いが多い犬だったが、すごくよく食いついて、おいしそうな様子だった」
「普段は一般的なドッグフードは食べないが、2匹ともがっついていた」

オーシャンリペア社のドッグフードは、生後2か月の子犬からシニア期の犬まで食べられる、全年齢対象の総合栄養食です。ノンオイルコーティングですので、ふやかしやすくなっています。消化やかむ力に不安があるワンちゃんにも、安心して与えられますね。

将来はキャットフードも

オーシャンリペア社は、漁師の方から、イスズミを1kg当たり100円で買い取ります。そうすることで、イスズミの駆除につなげるほかに、漁師の方の新たな収入源を生み出します。
また、イスズミの数が減少することにより、藻場の再生が見込めます。再生した藻場では、アワビやサザエ、伊勢エビなどの水産資源が育つとともに、海藻が光合成して海中の二酸化炭素を吸収するため、温室効果ガスの削減にもつながります。

犬だけでなく、環境にも優しいドッグフードは、全国のペットショップや量販店、インターネット通販などで取り扱っています。オーシャンリペア社によると、2029年8月期に、売上高1億円を計画しているとのことです。
また、同社は、ドッグフードを足が掛かりに、2025年秋に、食害魚を原料としたキャットフードの発売を目指しています。

仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬・猫をはじめ、ペットの火葬、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
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