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仙台一大きい古墳「遠見塚古墳」

2025年04月22日

仙台市若林区の国道4号線仙台バイパス沿いにある「遠見塚(とおみづか)古墳」は、全長110メートル、後円部の直径63メートル、後円部の高さ6.5メートルという巨大な前方後円墳です。宮城県内では名取市の「雷神山古墳」に次いで2番目の大きさ、仙台市内では1番の大きさを誇ります。
本記事では、仙台一大きい遠見塚古墳を取り上げ、発掘調査により見つかった棺(ひつぎ)や副葬品、推定される被葬者のほか、破壊されそうになったエピソードなどをご紹介します。

古墳の中をのぞいてみると…

仙台市立遠見塚小学校のすぐ近くに、小高い丘が見えます。そうです。それが、遠見塚古墳。円形と台形の墳丘を合わせた「前方後円墳」の形をしています。古墳の後円部の高さは6.5メートルに対して、前方部の高さは2.5メートルと、前方部が後円部と比べて著しく低いのが特徴です。古墳の周囲には、幅10メートル~40メートル以上の「周溝(しゅうこう)」と呼ばれる、少しひずんだ馬蹄(ばてい)形の堀が巡ります。

古墳後円部の内部には、2基の棺が安置されていました。これらの棺は、東西に並べられ、白色粘土で包まれていました。
棺は、粘土の形から、丸太材を縦に割って、その中をくり抜いて作った、円筒状の「割竹形木棺(わりたけがたもっかん)」と呼ばれるものであることが分かりました。棺の長さは、ほかの古墳で出土した棺の例を考慮すると、7メートル以上あったと推定されています。
棺が安置されていたスペース[墓壙(ぼこう)]の一角には、古墳前方部に通じる通路があります。棺を運び入れる際に、または棺の安置後の儀式や埋葬に伴う工事のための出入りに使用されたと考えられています。
また、2基の棺の南端からは、前方部に通じる通路を通って墓壙の外に延びる、排水用の溝が掘られています。溝の底面には、玉石が敷かれています。

規模の割に少ない副葬品

遠見塚古墳の東側の埋葬施設(東側の棺)からは、管玉(くだたま)1点、ガラス小玉4点、くし20点が出土しました。
管玉は、碧玉(へきぎょく。鉄分を含み、不透明で色のついた塊状の石英)製であって、長さが18ミリメートル、直径が5ミリメートルありました。ガラス小玉は、直径が3.5ミリメートル~5.5ミリメートル程度の小さい製品です。また、くしは、細長い竹ひごのようなものを折り曲げて縛った竪櫛(たてぐし)と呼ばれるものであって、黒い漆を塗って仕上げてあります。髪飾りとして使われていたようです。ほかに、ろくろを使わずに製作された土師器(はじき)の壺(つぼ)も、出土しています。
遠見塚古墳と造られた時期と規模がほぼ同じの、福島県会津若松市にある「会津大塚山古墳」(全長114メートル)からは、多くの副葬品が出土しました。それを考えますと、遠見塚古墳は、大きさの割に副葬品は少ないようです。

埋葬された人物は?

遠見塚古墳は、古墳の形態や見つかった土器などから、1600年以上前の4世紀末に造られたと推定されています。東北地方でも古い古墳の1つです。
埋葬された人は、仙台平野一帯を治めていた大首長と考えられています。
古墳のある広瀬川下流の左岸一帯は、作物がよく実る肥沃(ひよく)な土地でした。この豊かな生産力を基盤として、現在の仙台市若林区南小泉から名取市辺りまでの一帯を支配する首長が現れました。このような支配者は、大和政権があった畿内(近畿地方)との関わりも持っていたようです。遠見塚古墳の被葬者も、その1人だった可能性があります。

木製の道具で造った?

あれだけ大きい遠見塚古墳を築くには、多くの労働力はもちろん、土を深く掘り起こすための道具も必要だったはず。工事には、どのような道具を使用していたのでしょうか。
仙台市内の遺跡から出土した古墳時代の道具を見ますと、鍬(くわ)はクヌギなどの板から作られ、木の棒の柄が取り付けられています。また、スコップ状の鋤(すき)は、刃先から柄まで1本の木材から作られています。鍬、鋤ともに、鉄製の刃は取り付けられていなかったと考えられています。
こうしたことから、遠見塚古墳も、木製の道具で造られたと考えられています。
重機などない時代に実施された、巨大築造物の工事。現在の土木技術からすれば、想像を絶するものがあります。

二度の破壊危機を乗り越える

遠見塚古墳はこれまでに、破壊の危機が二度ありました。
一度目は、1947年(昭和22年)に、進駐していた米軍が霞目(かすみのめ)飛行場の拡張工事を実施する際、古墳後円部の北側を半分ほど削り取ってしまったことです。この時、当時の東北大学の教授によって、粘土に包まれた棺が2基あることが確認されました。
二度目の危機は、国道4号線仙台バイパスの建設工事によって、前方部の東側が壊されてしまったことです。当初の計画では、なんと、古墳の中央を通るルートが設定されていました。しかし、前述した大学教授らが保存のために尽力したことにより、計画が変更され、古墳を残せました。建設計画を策定する際、大昔に造られたとはいえ、他人のお墓を真っ二つに断ち切ることに対して、ためらいはなかったのでしょうか。

その後、保存の働きかけを受けて、1968年(昭和43年)、遠見塚古墳は国の史跡に指定されました。
現在は、史跡公園として整備されています。
実際に現地を訪れてみると、古墳の大きさを実感できるのではないでしょうか。歴史のロマンを感じてみたいですね。

仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、ペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
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消えた学校ウサギ。学校飼育動物のいま

2025年04月15日

かつて、多くの小学校では、ウサギやニワトリを飼育していました。しかし、いま、全国の教育現場から動物たちが消えつつあります。
今回は、動物を飼っている学校が減っている背景と理由、学校で動物を飼う意義などについて、書いてみたいと思います。

学校からウサギ、ニワトリが減っている

大阪府教育委員会の調査によれば、ウサギやニワトリなどを飼育する小学校は2007年度には80%近くありましたが、2022年度には20%あまりにまで大きく減少したとのことです。こうした傾向は、大阪だけでなく、全国の小学校でみられると予想されます。
「動物を飼っている」という小学校でも実際は、メダカなどの魚類は飼育していても、ウサギやニワトリは1匹もいない所も増えています。メダカなどの魚類を飼育している理由としては、生活科の時間にメダカの発生に関する授業があることなどが考えられます。

学校飼育動物が減った理由

では、なぜ小学校から飼育動物が減ったのでしょうか。
有識者による調査では、学校飼育動物が減った理由として、
● 長期休暇中の世話、病気やけがの処置など、教員の負担が多いこと
● 鳥インフルエンザの発生により、鳥類の飼育が避けられるようになったこと
● 動物愛護や動物福祉の観点から、学校での飼育は適していない、という意見が出てきたこと
● 動物アレルギーがあるため飼育活動に関われない児童に配慮する必要が増えたこと
などを挙げています。

これらのうち、最も大きい理由は、教員の負担の多さです。
「ゆとり教育」の見直しに伴い授業時間が増えたほか、いじめ問題への対応、発達障害のある児童への支援、家庭の事情を抱えるヤングケアラーへの目配りなど、特別な配慮を必要とする児童への個別対応の重要性が高まっています。こうした状況が、教員の仕事量を押し上げる要因となっています。
最近では、夏休みなどの長期休暇中の世話は、児童を登校させずに、教職員が当番で実施するケースが多くなってきています。自宅に動物を連れて帰り世話していたという教員の方もいます。
特に若い先生の中には、動物を飼育したことがない方も多くなっています。動物を飼育したことがない方が飼育担当になった場合、負担はなおさらです。

教員の仕事量を削減する試みとして、ある自治体では、学校行事運営の効率化や家庭訪問の形式見直しに加え、小学校での動物飼育を段階的に縮小することにしました。その結果、動物を飼う小学校は、4割ほど減ったそうです。教員が児童たちと向き合う時間や、教材研究の時間を確保することも、ねらいだったようです。こうした方策によって、「過労死ライン」に達する長時間勤務を強いられることも少なくなかった小学校教員の勤務時間は、短縮できたのでしょうか。

何のために学校で動物を飼うのか

学校での指導のルールを定めた、文部科学省の学習指導要領には、小学校の生活科の動物飼育に関する規定に、こんなことが書かれています。以下に、引用します。

「動物を飼ったり植物を育てたりする活動を通して、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心をもって働きかけることができ、それらは生命をもっていることや成長していることに気付くとともに、生き物への親しみをもち、大切にしようとする。」

これについては、同規定の中でさらに、「2学年間にわたって取り扱うものとし、動物や植物への関わり方が深まるよう継続的な飼育、栽培を行うようにする」配慮を求めています。要するに、学校動物飼育は、ちょっとの間、動物を飼っておしまいにするのではなく、継続的に飼育する必要があるということです。

また、文部科学省が公開している『学校における望ましい動物飼育のあり方』によれば、学校飼育動物との関わりによって児童には、次のような効果が期待できるとのことです。
● 動物の命の大切さなどを実感することで、心が安らぎ、豊かな感情、好奇心、思考力や表現力などを培う
● 動物に触れて親しみ、世話を続けるなかで、自分以外の相手を思いやる心を育む
● ものの見方、考え方や感じ方を豊かにする
● 命あるものに対するいたわりや思いやりの心を育む
● 飼育活動を通して責任感を育む
…など

仮想世界の技術発展が目覚ましい時代だからこそ、実際に存在する動物とのリアルな触れ合いが大事になります。
動物に対して親しみを持ち、生命の尊さを実感したり、生物の習性や生命活動の仕組みを学んだりするために、学校での継続的な動物飼育には、現在でも変わらず、意義があります。

学校動物飼育を続けていくためのさまざまな取り組み

教員の負担を減らして学校動物飼育を続けていくために、各地の学校や団体では、さまざまな取り組みを始めています。

東京都大田区のある小学校では、長期休暇中に、校内で飼育しているモルモットを児童の自宅に預けて世話してもらう“ホームステイ”を実施しています。この取り組みにより、飼育担当の教員の負担が減ります。モルモットを預かる側の児童の保護者も、先生が忙しいのは理解していて、手伝えることはぜひしてあげたい、という思いがあるようです。

また、愛知県獣医師会では、2020年から、動物病院で飼育するモルモットを期間限定で(1か月間から1年間)学校に貸し出す“ホスティング”を始めています。飼育に必要なえさやケージ、病気やけがをしたときの診療費用はすべて、獣医師会が負担。さらに、貸出期間を経て、学校側がモルモットの継続飼育を希望すれば、無償で譲渡します。過去に、数匹のモルモットが学校に譲渡されました。

学校動物飼育の今後のあり方

教員のすることが増えている現在、学校だけで動物を十分に世話していくのは難しくなっています。学校で動物を所有すること自体が、教員の精神的な負担になる、という指摘もあります。それならば、いっそ学校で動物を飼育するのをやめてしまえばよいのかというと、それも違うでしょう。学校動物飼育による情操教育効果は、認められています。学校動物飼育そのものを否定する人も少ないと思います。学校動物飼育は、簡単にやめられる性質のものではありません。時代の変化に応じて見直す時期が、いま来ているのです。

学校動物飼育の今後のあり方について建設的に考えていくと、学校動物飼育は学校だけでなく、関係者と共に取り組んでいく必要があります。保護者が子どもと一緒に世話することで対応したり、動物に関する専門知識を持つ獣医師ら専門家の支援を仰いだり、地域の人たちを巻き込んで協力してもらったりする。そうすることで、雲の切れ間から、学校動物飼育の持続可能性を指し示す一筋の光が差し込んでくるのではないでしょうか。

仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、ペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。

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