「忠犬ハチ公」の物語の主人公として有名な秋田犬(あきたいぬ)のハチは、1923年(大正12年)11月10日に秋田県大館市で誕生して100年がたちました。ハチ公は今でも、世界中で愛されている存在です。ハチ公の生誕100年を記念して、故郷の秋田県や、物語の舞台となった東京都渋谷では関連イベントが開催されました。
ハチ公は、日本の農業土木の生みの親といわれる上野英三郎教授に飼われていました。現在の東京都渋谷区松濤(しょうとう)にあった上野邸から、ハチ公は、渋谷駅や、教授が勤務していた駒場(現在の東京都目黒区駒場)の東京帝国大学農科大学(現在の東京大学農学部)まで、教授の送り迎えをしていました。
ところが、1925年(大正14年)5月21日、上野教授は大学で突然倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。
飼い主の教授が亡くなった後も、ハチ公は渋谷駅に通い続けます。
教授の死から10年が経過した1935年(昭和10年)3月8日未明、ハチ公は、東京・渋谷駅の南側にある稲荷橋付近で亡くなっているのが、近所の酒屋の店主によって発見されました。満11歳でした。当時の犬の寿命からすれば、長生きだったと思われます。ハチ公の変わり果てた姿を見た酒屋の店主は、すぐに交番に届け出ます。ハチ公の遺体は、ハチ公が生前たむろしていた渋谷駅の小荷物室に安置されました。
ハチ公の死は、速やかに遺族のもとに知らされます。連絡を受けた、上野教授夫人、教授亡き後にハチ公の世話を任せられていた渋谷の植木屋の家族たちが続々、渋谷駅に駆けつけ、ゴザの上に安置されたハチ公と対面しました。ハチ公には末期の水が与えられ、毛並みが整えられたとのことです。
ハチ公の供養は、渋谷駅の駅舎を使って執り行われました。その場には、地元渋谷の仏教会から僧侶が16人呼ばれました。なお、一周忌は、渋谷駅の銅像前で実施されています。
その後、青山霊園(現在の東京都港区)で盛大な葬儀が行われ、ハチ公は送り出されます。
ハチ公の遺体は、飼い主の上野教授の勤務先だった東大農学部で解剖されたのち、毛皮は、国立科学博物館の手により剥製(はくせい)となります。遺骨は、研究用の骨格標本として、日本犬の保護に力を尽くしたことで知られる斎藤弘吉氏が自宅に保管していましたが、1945年(昭和20年)の東京大空襲により消失してしまいました。
ハチ公のお墓は、青山霊園にあります。上野家の墓所には、教授のお墓に寄り添うように、犬小屋のような石祠(せきし)が。その下にハチ公の霊が眠っています。ハチ公のお墓には、今もなお、多く人たちが訪れます。
二度と帰らない飼い主を迎えるために、10年も駅に通い続けたハチ公。その死因は、何だったのでしょうか。
ハチ公の遺体は、東大農学部で病理解剖されました。その結果、胃から、大小4本の焼き鳥の串が見つかります。このことを根拠に、焼き鳥の串が胃に刺さったことによる事故死説まで唱えられてきました。ハチ公は生前、上野教授から焼き鳥を食べさせてもらうなど、焼き鳥の味は知っていたようです。しかし、「焼き鳥説」は今では、誤りであることが判明しています。
東京大学農学部資料館には、2006年から、ハチ公の心臓と肺がホルマリン固定標本として展示されています。2011年、東大で保存されているハチ公の臓器をMRIにより分析したところ、心臓と肺に悪性腫瘍が発見されました。
このことから、現在では、ハチ公の死因はがんである可能性が高いとされています。
ハチ公といえば現在、渋谷駅前に設置されたハチ公像を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。このハチ公像は、ハチ公の亡くなる1年前の1934年(昭和9年)に建てられました。この時すでにハチ公は、新聞に取り上げられたことをきっかけに、「忠犬ハチ公」として一躍有名になっていました。生前に銅像が建つくらい、世間ではハチ公ブームが熱を帯びていたのです。
ハチ公が亡くなると、その日の夕方には、訃報を知った3000人余りの人が渋谷駅の銅像前に殺到しました。銅像には、たくさんの花輪やハチ公が生前大好物だったチョコレートなどが供えられます。さい銭箱に香典を入れる人も、ひっきりなしに訪れました。
現在のハチ公像は、1948年(昭和23年)に再建された2代目です。外国人観光客にも人気となっています。
ハチ公の像は、渋谷駅前のほかに、ハチ公の故郷である大館市の大館駅(JR奥羽本線/花輪線)前と大館駅ホーム、秋田犬会館の前にあります。日本だけではありません。米国ロードアイランド州のウーンソケット旧駅舎前、韓国の全羅北道(チョルラブクト)にある義犬公園内、カンボジアのプノンペン市内のノロドム通りにもあります。
また、東大農学部と、教授の故郷である三重県津市の久居駅(近鉄名古屋線)前には、ハチ公と飼い主の上野教授の像が立っています。
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環境省の報告によれば、日本全国で毎年4000件以上の犬にかまれる事故[咬傷(こうしょう)事故]が発生しています。咬傷事故を起こす原因動物の大多数は、犬(66%)と猫(28%)です。これに、ハムスターなどが続きます。ただし、咬傷事故は、報告されていないケースも多くあるため、実際には、報告されている件数の数倍発生していると想定されます。死亡例もありますので、無視できません。
そこで今回は、犬、猫、ハムスターにかまれたときに注意すべき点をご説明します。(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/files/r04/2_3_1.pdf)
犬は、猫よりも歯が鋭くないものの、かまれたときの傷は大きくなりがちです。咬傷時に強い衝撃や圧迫を受けて、皮膚と筋肉の組織が破壊されることも多くあります。さらに、腕をかまれた場合には、反射的に腕を引いてしまうと、衝撃や圧迫による損傷に加えて、引きはぎ損傷が生じる可能性があります。
犬が物をかむ力を侮ってはいけません。犬の本気のかむ力は、鉄板を貫くほどとの報告例もあるくらい強力です。猫と比べて、より深部の血管損傷を伴う咬傷事故は、犬のほうが多く報告されています。
犬にかまれたときは、皮膚上の表面的な傷だけでなく、血管、筋肉や腱(けん)、神経なども損傷している可能性があることに注意する必要があります。かまれた際に負った傷の痛みのほかに、傷口より深い部分にも違和感がある場合には、問診の際に医師にその旨を伝えるようにしましょう。
猫は、犬と比べて、歯が鋭くなっています。そのため、猫にかまれると、猫の口の中にすむ細菌[口腔(こうくう)内常在菌]が傷口から組織の深い所まで入り込んで、感染症を起こす可能性が高くなります。
猫による咬傷では、犬による咬傷と比較して、患者自身が軽症と判断して医療機関の受診を控えたり、受診が遅くなったりするケースが多いことが報告されています。具体的には、医師の診察を受けるまで、犬による咬傷では平均0.46日に対して、猫による咬傷では平均1.64日もかかっています。しかしながら、猫にかまれた後、医療機関の受診を控えたり、受診が遅くなったりするのは、良くありません。犬・猫にかまれた後24時間以内に受診した場合と比べて、かまれた後24時間以降に受診した場合では、感染率が3倍以上に増えるためです。
猫にかまれたときは、傷口から感染する可能性が高いため、かまれたら、なるべく早く医療機関で見てもらうことが大切です。
ハムスターにかまれた場合、傷が小さいことなどから、医療機関を受診することは、あまりありません。また、傷が深い所まで及ぶことも少ないため、感染症の心配もほとんどありません。
ハムスターにかまれたときに注意しないといけないのは、「アナフィラキシー」と呼ばれるアレルギー反応です。ハムスターなどのネズミの仲間の唾液(だえき)には、アレルギー反応を起こすタンパク質が含まれています。傷口からハムスターの唾液が体内に入ると、アレルギー反応によって、じんましんや腹痛といった軽度の症状にとどまらず、ぜんそく症状や呼吸困難などの激しい症状を起こすこともあります。ハムスターにかまれて心肺停止に至った、という報告例もありますので、油断は禁物です。
ハムスターにかまれたときは、傷そのものだけでなく、アナフィラキシーにも注意する必要があります。ハムスターにかまれた後、容体が急変する可能性もあります。くしゃみや鼻水が止まらない、皮膚にかゆみや赤みがあるなど、症状が軽めの場合でも、放置せずに、医療機関で適切な処置を受けたほうがよいでしょう。
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