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えっ、ハムスターって冬眠するの? 最新の研究成果をご紹介

2023年12月26日

愛くるしい目、キュートなおしり……。
いつも可愛らしい姿を見せてくれるハムスター。
ハムスターは、ペットとして抜群の人気があります。ゴールデンハムスター、ジャンガリアンハムスターなどがおなじみですね。

今回は、ハムスターの冬眠に関する北海道大学の最新研究成果(https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/231018_pr.pdf)をご紹介します。

野生のゴールデンハムスターは冬眠します

そもそも、ハムスターは、冬眠するのでしょうか。
実は、ペットとして飼われているハムスターのほとんどの種類は、冬眠しません。
しかし、イラクからブルガリアにかけての乾燥地や傾斜地にすむ、野生のゴールデンハムスター(シリアンハムスター)は、冬眠することが知られています。秋の終わりから冬の寒さの厳しい時期に、食物をほお袋に詰めて運び、地下の巣穴で冬眠するのです。冬眠期間中は、時々目覚めて、巣穴の中に貯蔵した食物を食べて生き延びます。
他方、野生のジャンガリアンハムスターやチャイニーズハムスターは、冬眠しません。

哺乳類や鳥類のように、常にほぼ一定の体温を維持する動物(恒温動物)は、寒さが厳しく餌の不足する冬の時期になると、活動を停止して冬ごもりに入ります。哺乳類では、約4070種のうち、コウモリ、シマリス、クマなど、約240種が冬眠すると考えられています。これらの動物は、生きるために体温を低くしてエネルギーを節約する、驚異的な生命維持システムを備えています。
しかしながら、冬眠は、冬季の消費エネルギーを節約するだけのシステムではないことがわかってきました。それを突き止めたのは、北海道大学の研究グループです。

冬眠を終えた直後に「夏型」になるゴールデンハムスター

北海道大学の山口良文教授らの研究グループは、温度や明るさを変えられる環境下でゴールデンハムスターを飼育して、体温を調べました。

その結果、ゴールデンハムスターが冬眠から目覚めた直後に、周囲(外界)が冬の環境のままであるにもかかわらず、体温の変動リズムが「夏型」になることがわかりました。
野生のゴールデンハムスターの体温リズムは、季節によって変化することが知られています。日照時間の長い夏季では、暗くなる頃に体温が高まり活動しやすくなる「夏型」のリズムになります。一方、日照時間の短い冬季では、暗くなってから数時間遅れて体温が高まる「冬型」のリズムになります。

本研究の結果から、ゴールデンハムスターは、冬の環境に合わせて冬型の体温リズムで冬眠を始め、冬眠を終了する頃には自発的に夏型の体温リズムに戻って活動を再開することがわかりました。これは、ゴールデンハムスターが、巣穴から出てくる時の日長にあらかじめ適応しているためです。それにより、冬眠を終えて地上に出ても、ゴールデンハムスターは、”時差ぼけ”や“季節ぼけ”とならずに、春に活動しやすくなると考えられます。

このように、哺乳類の冬眠は、消費エネルギーを節約して冬を耐え抜くその場しのぎのものではなく、冬眠後、体内のリズムを春の活動期に合わせる仕組みを含むことが示唆されました。

ハムスター冬眠の研究が、「冬季うつ」のメカニズム解明につながる?

人間は冬眠しませんが、動物の冬眠に類似する生理現象はいくつか知られています。そのうちの一つが、冬季うつ症です。冬季うつ症は毎年、秋から冬にかけて、うつ病に似た症状が現れる病気です。具体的な症状としては、無気力状態になる、集中力や活動性が低下する、朝起きられなくなる、炭水化物を過剰摂取するなどが挙げられます。動物の冬眠でも、これらに似た特徴が観察されています。

本研究で得られた知見を今後さらに検討していくことにより、冬季うつ症のメカニズムなどの解明につながる可能性があります。

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