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榴岡公園付近に陣を構えた奥州藤原氏

2023年12月12日

仙台市宮城野区西部にある榴岡公園は、四季を通して仙台市民に広く親しまれ、市内有数の憩いの場になっています。
今からおよそ830年前、榴岡公園の一帯は、源頼朝が率いる鎌倉方が東北地方に攻め入ったときに、奥州藤原氏最後の当主、藤原泰衡が陣をおいた場所としても知られています。「国分原鞭楯(こくぶがはらむちだて)」。鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡(あずまかがみ)』には、そのように記されています。「国分原」が宮城野原、「鞭楯」が現在の榴岡公園の辺りとされています。

仙台市民の憩いの場 榴岡公園

榴岡公園は、仙台駅から東に1 kmほどの場所にあります。仙台藩四代藩主、伊達綱村が京都から取り寄せたシダレザクラなど1000本あまりをこの地に植えたのが始まりといわれています。都市公園としては1902年(明治35年)、宮城県により開設されました。この地は、それよりも前から、つつじの名勝として広く伝えられてきました。
1989年(平成元年)に「日本の都市公園100選」に選ばれた同公園内には、約300本のサクラのほか、ウメ、ツバキ、フジ、ハギなどが植えられています。「つつじがおか」というだけあって現在も、つつじは10種類ほど植えられています。こうした植物たちが、季節ごとに公園に彩りを添えている。そう感じるだけでも、公園を歩く楽しみがグンと増すのではないでしょうか。
伊達政宗も、仙台城の築城候補地としていました。奥州藤原氏が本陣を構えた地に城を建てようとしたとは。何か不思議な縁を感じずにはいられません。

奥州藤原氏の哀れな末路

1189年(文治5年)、源頼朝が率いる鎌倉方と奥州藤原氏の軍勢との戦いの火ぶたが切って落とされます。
奥州藤原氏の平泉方は、伊達郡阿津賀志(あつかし)山(現在の福島県伊達郡国見町)から阿武隈川に至る長大な堀をめぐらせ、藤原泰衡の腹違いの兄にあたる国衡を大将として、鎌倉方の軍勢を迎え撃ちます。阿津賀志山の合戦は、双方数万の軍勢が相対。奥州合戦最大の激戦となりました。
一方、泰衡は、名取川と広瀬川を防衛ラインとして、その北側の国分原鞭楯に布陣。国衡の後方の援護にあたります。広瀬川河原の鎧淵(よろいぶち。現在の宮城県仙台市太白区、宮沢緑地の対岸付近)にも、柵をつくって陣を構えました。
阿津賀志山の合戦で国衡は奮戦しましたが、鎌倉方に陣は突破され、逃亡した国衡は柴田郡大高宮(おおたかみや。現在の宮城県柴田郡大河原町)付近で討ち取られました。頼朝率いる鎌倉勢は、鎧淵も突破して国分原鞭楯に迫ります。兄国衡が敗退したことを知った泰衡は、鎌倉方と戦うことなく、鞭楯の陣地から撤退。平泉の館を焼き、蝦夷々島(えぞがしま。現在の北海道。厚真町方面ともいわれています。)を目指して逃走途中、比内(ひない)郡贄柵(にえのさく。現在の秋田県大館市)で、家臣の裏切りによって殺害されました。
こうして、四代100年にわたる奥州藤原氏は滅亡しました。

頭部のミイラが語る、奥州藤原氏最後の当主泰衡

1950年(昭和25年)に、中尊寺金色堂須弥壇(しゅみだん。仏像を安置する台座)の中に800年間安置されてきた奥州藤原氏四代のミイラ化した遺体が学術調査されました。

奥州藤原氏最後の当主、四代泰衡は、首級(頭部)が納められています。これは、第四頸椎(けいつい)で斬首された首級でした。父の三代秀衡の棺(ひつぎ)のそばに置かれた黒漆塗りの木製首桶(くびおけ)の中から、良好な保存状態で見つかりました。当時の調査担当者によれば、その顔は、ほとんど生前そのままのようだといいます。丸顔で、ふっくらとした頬であって、いかにも若々しく見えたとのことです。歯のレントゲン調査の結果などから、泰衡の没年齢は20歳から30歳と推定されています。若い当主だったことは間違いないでしょう。

しかし、頭や顔には多数の切り傷や刺し傷が見られました。泰衡殺害の状況を考えると、これらの傷は不自然と思えなくもありません。斬首される際に泰衡が首を激しく振って抵抗を試みたとか、誰の顔かわからなくなるくらいに切り刻んだ替え玉の頭部を「泰衡」として頼朝に差し出したとか、そんな説も唱えられているくらいです。

さらに、泰衡の首級を受け取った頼朝は、前九年合戦において源頼義が安倍貞任の首を懸けた儀式に倣い、眉間から太い鉄くぎを打ちつけました。金色堂に現存する泰衡の首級にも、眉間から後頭部を貫通する直径1.5 cmほどの小孔が認められました。これが、泰衡の首とする有力な証拠となったのです。

年齢が若く経験の面でも劣る藤原泰衡が、実力者の源頼朝と政治的駆け引きで渡り合い、合戦でまともに勝負するのは、酷だったのかもしれません。

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