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「愛玩動物看護師」ってどんな資格?

2025年05月27日

2022年5月に愛玩動物看護師法が施行され、新しい国家資格として「愛玩動物看護師」が誕生しました。愛玩動物看護師は、動物病院などにおいて、ペットとの関わりが深い職業です。
そこで今回は、愛玩動物看護師を取り上げ、資格誕生の背景、業務範囲や一日の勤務内容、今後期待されることを中心に、ご説明します。

愛玩動物看護師とは

「ペットは家族の一員」という考え方が一般的になりつつあるなか、動物医療が高度化・多様化していることから、専門的な知識が求められるようになっています。
こうした課題に対応するために、愛玩動物の診察・治療において獣医師と共にチーム医療体制を築くことを目的として、愛玩動物看護師が資格化されました。

愛玩動物看護師の受験資格は、指定を受けた大学や専門学校で3年以上教育を受けることによって得られます。仙台市内にも、愛玩動物看護師を養成する専門学校が複数あります。履修が必要な専門科目のうち、「ペット関連産業概論」では、ペット飼養のニーズや実態を理解したうえで、ペット霊園分野を含めたペット関連産業の現状と課題、職業倫理などを学びます。
卒業、必要な知識・技能の修得により受験資格を得た後、愛玩動物看護師国家試験に合格して登録することにより、愛玩動物看護師になれます。愛玩動物看護師の登録者は2024年12月時点で、約2万2千人です。

愛玩動物看護師の勤務先としては、動物病院などの愛玩動物診療施設が約8割と最も多くなっています。そのほか、ペットショップ、トリミングサロン、ペットホテル、動物介護施設、動物園、動物愛護団体などに、またはブリーダーやペットシッターとして、勤務している愛玩動物看護師がいます。

愛玩動物看護師のお仕事

愛玩動物看護師は、どんなお仕事をするのでしょうか。
愛玩動物看護師の業務は、動物の診察・治療の補助や、入院動物の世話・看護だけでなく、日常の手入れやしつけ、高齢動物のケア、栄養管理に関する専門的なアドバイスなど、多岐にわたります。
愛玩動物看護師の業務内容は、次のとおりです。

【愛玩動物看護師の業務内容】

1.愛玩動物の診察・治療のサポート
● 獣医師の指示の下に実行する採血、投薬(経口によるもの)、マイクロチップ挿入、カテーテルによる採尿など
2.愛玩動物の世話、その他の看護
● 入院動物の世話、診断を伴わない検査など
3.愛玩動物の愛護・適正な飼養に関するアドバイス、その他の支援
● 動物の日常の手入れに関するアドバイス、グルーミング、爪切り、歯磨きなど
● 人と動物の共生に必要な基本的なしつけ、適切な社会化を促すための教室の開催
● 動物のライフステージに合わせた栄養管理、ペットショップでの食事相談など
● 災害発生時の被災動物適正飼養のための支援、地方自治体との連携協力
ほか
※農林水産省WEBサイト(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/kangoshi/files/q4.pdf)に掲載された図を一部改変

次に、動物病院に勤務する愛玩動物看護師の一日を見てみましょう。

【動物病院での愛玩動物看護師の一日】

● 8:30~ 勤務開始
|診療・検査・手術の予約、入院管理の確認、入院動物の処置など
● 9:00~ 午前診療開始
|受付、調剤、保定(動物を治療する際に、動かないように体をおさえておくこと)、体温測定、血液検査や尿検査など
● 13:00~ 手術
|手術に必要な機器の準備、麻酔の介助、動物の状態の観察、手術の記録、器具の洗浄など(交代でお昼休憩を取る。)
● 16:00~ 午後診療開始
|(午前診療とほぼ同様)
● 19:00 診療終了、退勤
 入院動物の処置、翌日の診療に備えた備品の確保、片付けなど
※大岳美帆著『愛玩動物看護師になるには』(ぺりかん社発行)に掲載された図を一部改変

ハムスターは「愛玩動物」に入ってない?

愛玩動物看護師の資格を定めている「愛玩動物看護師法」では、「愛玩動物」は、「犬、猫、その他政令で定める動物」と規定されています。「政令で定める動物」とは、「愛玩鳥(オウム科全種、カエデチョウ科全種、アトリ科全種)」を指します。「愛玩鳥」には、インコ、ブンチョウやジュウシマツ、カナリアなどが含まれます。
本法に規定されている愛玩動物には、ハムスター、ウサギ、モルモット、カメといった、ペットとして飼われている比較的ポピュラーな小動物は含まれていません。
愛玩動物看護師の業務のうち、愛玩動物の診察・治療のサポートは、愛玩動物看護師(および獣医師)だけが実施可能です。このことから、ハムスターなどの、愛玩動物として法律に規定されていない動物は、愛玩動物看護師が診察・治療をサポートできないことになります。では、これらの動物に対して、愛玩動物看護師は何もしてあげられないのでしょうか。いや、そうではありません。診察・治療のサポート以外の業務、例えば、日常のケアや栄養管理などの飼い方に関するアドバイスやサポートはできます。

愛玩動物看護師法は、5年ごとに見直すことになっています。本法に規定されている愛玩動物の種類や診察・治療の補助範囲は今後、拡大される可能性もあります。

愛玩動物看護師に期待されること

愛玩動物看護師は、飼い主の方とペットの双方に寄り添う、身近な存在です。専門的な知識や高い技術力を持っている愛玩動物看護師が、動物の診察や治療などに関わることで、より質の高い動物医療が提供できます。

さらに、愛玩動物看護師は、
● 日常的な健康管理が必要なペットショップやペットホテルなどの施設で、指導的な役割を果たす動物取扱責任者になる
● 動物介在教育※1の一環として、小学校などを訪問して学習活動をサポートする
● 動物介在活動※2の一環として、高齢者施設などでセラピー活動をサポートする
など、診察・治療のサポートや看護以外にも、幅広い活躍が期待されています。

※1, 2 「動物介在教育」および「動物介在活動」の詳細につきましては、過去の記事『「アニマルセラピー」をご存じですか?』(https://www.izumi-pet.com/pet_information/2025/02/18/)をご覧ください。

仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、ペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。

仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。
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人も食べられるペットサプリメントが発売

2025年05月20日

ペットと人が一緒に食べられるサプリメントを、奈良県の製薬会社・佐藤薬品工業株式会社が獣医師と共同開発を進め、2025年4月から商品の販売を開始しました。
本記事では、犬や猫だけでなく飼い主の方も食べられるサプリメント開発の背景や苦労、商品の概要などについて、ご紹介したいと思います。

飼い犬は、人間の食べ物を欲しがる?

食卓を囲んでいると、愛犬がじっとこちらを見つめ、何かを食べたそうにしている……。こうした経験、されたことはないでしょうか。愛犬が人間の食べ物を欲しがる背景には、飼い主の方との絆を求める気持ちも隠れているのかもしれません。

佐藤薬品工業の1人の社員にも、そのような経験がありました。
この社員は、
「飼い犬は、人間の食べ物を欲しがっているはず」
「だったら、ペットと人が一緒に食べられて、健康を維持できるような商品があれば……」
と、考えます。
そんなアイデアを形にしたものが、今回ご紹介するサプリメントです。

人も犬・猫も食べやすい味になるまでは苦労、苦労……

「できれば、ペットと同じものを分かち合いたい。そして、ペットにはいつまでも健康でいてほしい」。
そうした飼い主の方の願いを形にしようと、20年以上のキャリアを持つ獣医師と共に、特別なサプリメントの開発が始まりました。配合成分として選ばれたのは、細胞の活性化が期待されるブロッコリー由来の「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」と、エネルギー産生を助ける「コエンザイムQ10」でした。しかし、これらの成分には独特の風味があったため、人も犬・猫も抵抗なく口にできる味を見つけるのは簡単ではありませんでした。
それでも、佐藤薬品工業の開発チームは、諦めませんでした。配合成分の独特の風味をマスキングしながら(隠しながら)も、犬・猫も人も食べやすい味を追求します。そして、試行錯誤の末、犬や猫の食いつきがよく、人にとってもおいしいと感じられるチーズ風味にたどり着きました。こうして開発されたチュアブルタイプのサプリメントは、味の壁を乗り越え、人とペットが共に健康を目指せる、画期的なものとなりました。

サプリメントの1日に摂取する目安量は、犬・猫が体重1キロあたり1~2粒、人は21粒です(1粒の重量は100ミリグラム)。商品「ザ・クリアNMN+CoQ10」は、1袋に180粒が入っています。専用ECサイト(https://shop.theclearnmn.com)などから購入できます。

ペットフード製造のための届出をした工場で作っています

佐藤薬品工業は、1947年の創業以来、医薬品の受託生産を主力事業として、医薬品の製造開発、健康食品・化粧品の企画販売を手掛けてきました。2024年からは、多くの人に覚えてもらおうと、自社ブランド「さとやく」を展開。同ブランドにより、青汁ゼリーなどの商品を次々と発売しています。2030年には、受託生産に加えて健康・美容関連などの自社ブランドの売上比率を50%とすることを目指しています。

同社はこれまでに、人用のサプリメントは複数の品目を販売してきましたが、ペット向けにサプリメントを販売するのは、「ザ・クリアNMN+CoQ10」が初めてだそうです。
本サプリメントは、ペットフードを製造するために法律上必要な届出をした工場で、食品衛生法に基づいて作られています。ペットも人も安心して摂取できますね。

愛するペットが健やかに過ごしてくれることは、飼い主の方にとって、何よりの喜びであるのと同時に、日々の元気の源となるでしょう。
そして、飼い主の方に元気があれば、ペットの前で自然に笑みがこぼれたり、ペットに惜しみない愛情を注いだりすることができます。その結果、ペットは、さらに幸せで、生き生きとした毎日を送れます。

仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬・猫をはじめとするペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。

仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊苑」までお気軽にご相談ください。

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【参考文献】
● 佐藤薬品工業のニュースリリース/プレスリリース. “獣医師と製薬会社の共同開発で、ヒトも食べることができる ペットサプリメント「ザ・クリアNMN+CoQ10」を新発売 ~さとやくブランド初のペット向けサプリメントを上市~”. 2025-03-31.
https://www.sato-yakuhin.co.jp/press/1348