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学校では教えてくれない なぜ、お骨上げをするの?

2026年07月21日

日本人は、ご遺骨に対するこだわりが、世界的に見て非常に強いとされています。その背景にあるのは、亡くなった方に対する思いを、抽象的な記憶としてではなく、ご遺骨という具体的な対象へと投影する、日本人特有の死生観です。これは、ペットに関しても同様です。
今回の記事では、「お骨上げ(おこつあげ)」に焦点を当て、火葬後のお骨上げの意味、地方によって異なるお骨上げ、ペットのお骨上げなどについて、紹介したいと思います。

お骨上げの意味

お骨上げとは、火葬したご遺体からご遺骨を拾い上げることです。お骨揚げ、拾骨ともいいます。
火葬後のお骨上げは、欧米には見られない習慣です。欧米では、ペットのご遺体を火葬する場合、ご遺骨に対して日本ほど執着がないため、火葬して一区切りつける、というケースが多いようです。
お骨上げは、ご遺骨に強いこだわりを持つ日本人ならではの文化といえます。

「遺骨」という語の「遺」の一字にも、亡くなった人や動物に対する特別な思いが込められています。
命を終えた人や動物の存在が、そこで完全に途絶えるのではなく、なおも何らかの形で残り続けていることを、この文字は静かに語りかけています。

お骨上げをする際は、竹と木から出来た、材質が異なる2本のお箸を使います。これには、「普通ではない」という意味があるとされます。最初に喪主の方が、お箸を使ってご遺骨を拾ったあと、ご家族など数人の方が、お箸からお箸へと順々にご遺骨を渡します。そして、最後にご遺骨を受け取った方が、骨壺(こつつぼ)に入れます。

地方によって異なるお骨上げの仕方

お骨上げは、地方によって方法に違いが見られます。

一般に、関東地方とそれよりも北の地方では、ご遺骨全部を集めて骨壺に収め、これを大きな袋(総骨袋)に入れます。他方で、名古屋周辺とそれよりも西の地方では、すべてのご遺骨ではなく、ご遺骨の一部を骨壺に収めてから、総骨袋よりも小さい分骨袋に入れ、収骨します。
お骨上げの仕方は、地域の風習や慣習、宗派などによっても違います。集落ごとに異なることもあるようです。

日本人のご遺骨の捉え方

ご遺骨に対して日本ほどこだわりがない外国の人たちからすると、亡くなった人や動物の骨を拾うという行為は、不可思議に映るかもしれません。
では、日本人は、ご遺骨をどのように捉えているのでしょうか。

「関西学院大学 悲嘆と死別の研究センター」が、喪主を務めた経験がある40歳~79歳の男女500人を対象として、2024年に意識調査を実施した結果、回答者の8割以上が、

ご遺骨は神聖なものであり、大切に扱うべきである
ご遺骨を粗末に扱うと、バチがあたる
と、認識していました。
一方、
ご遺骨を見るのは怖い
ご遺骨は気味が悪い
といった回答は、2割程度でした。

また、回答者の約半数が、
ご遺骨がそばにあると、故人が近くにいるように感じて安心する
ご遺骨の存在が心のよりどころになる
と、捉えていました。

これらの結果から、
多くの日本人にとって、家族や親族などのご遺骨は、恐怖よりも、畏敬の念を抱く対象であること
故人の一部であるご遺骨がそばにあることにより、故人の存在をより身近に感じるため、安心感が得られること
が示唆されました。

ペットのお骨上げ

最後に、ペットの火葬とその後のお骨上げについて、ご紹介します。

ペットの火葬には、大きく分けて、「合同火葬」と「個別火葬」の2つの形態があります。
合同火葬は、ほかのペットと一緒に火葬します。
個別火葬は、ペットのご遺体を1体ずつ個別に火葬します。個別火葬をしたあとは、返骨されます。個別火葬にはさらに、「一任個別火葬」と「立ち会い個別火葬」があります。

【一任個別火葬とお骨上げ】

一任個別火葬は、ペット霊園にすべて任せる形態です。飼い主の方の立ち会いなしで、ペットのご遺体を1体だけで火葬します。火葬したあと、ペット霊園のスタッフがお骨上げをします。お骨は、骨壺に入れて返してくれます。飼い主の方は、都合のよい日時に返骨してもらうことも可能です。

【立ち会い個別火葬とお骨上げ】

立ち会い個別火葬では、飼い主の方や家族が立ち会い、自らお骨上げをします。火葬のあと、飼い主の方たちは、その場で、お骨を骨壺に納めて持ち帰ることが可能です。お骨上げもして最後までペットを見届けることで、ペットへの供養になるだけでなく、後悔の念が残らず、気持ちが楽になります。お子さまにとっても、命の大切さに触れる貴重な機会となるでしょう。

仙台市泉区の「いずみペット霊園」は、開園20年を迎えます。
「いずみペット霊園」は、ペットの一任個別火葬、立ち会い個別火葬に対応しています。亡くなったペットのお迎えから、火葬後のお骨のお届けまで、安心してお任せいただけます。
仙台でペットの火葬のこと、お墓のことをお考えの方は、「いずみペット霊園」までお気軽にご相談ください。

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【参考文献】
〇 日本動物葬儀霊園協会. 動物葬祭概論. 日本動物葬儀霊園協会. 第3版, 2019.
〇 坂口幸弘. 人は生きてきたように死んでいく : 「死の準備」してますか?. 光文社, 2026, (光文社新書 ; 1405).