暖かくなってくると、花粉がつらい季節を迎えます。人間だけでなく、実は、犬や猫も花粉症になります。
東京都内のあるペットクリニックによれば、毎年春になると、「散歩に行こうと外に出た瞬間、飼い犬のくしゃみが止まらなくなった」といった症状が出たペットを連れて訪れる飼い主の方々がいるとのことです。
そこで、この記事では、犬や猫の花粉症について、お話ししたいと思います。
ペットの花粉症は、飼い主の方にも知られていません。
動物病院の経営支援などを手掛ける株式会社TYL(東京都港区)が、2024年3月に、犬や猫の飼い主の方(428人)を対象として実施したインターネットでの調査によると、「ペットも花粉症になることを知っていますか」という質問に対して、46.3%の方が「知らない」と回答しました(https://pet-tyl.co.jp/2024/03/29/pressrelease-34/)。
およそ半数の飼い主の方が、ペットが花粉症になることを知らない――それが実態です。
では、ペットが花粉症になると、どのような症状が出るのでしょうか。犬と猫について、それぞれ、みてみましょう。
犬の場合、くしゃみや鼻水などのほか、皮膚が赤くなったり、腫れたりするといった皮膚炎の症状が多く見られます。人間の花粉症とは違って、皮膚に症状が出やすいのが特徴です。かいたりなめたりするうちに、出血したり、毛が抜けて肌が荒れたりして、状態が悪化することがあります。さらに、嘔吐(おうと)や下痢などの症状が見られる場合もあります。
一方、猫の場合は、犬よりも、くしゃみや鼻水などの症状が出やすく、人間の花粉症の症状と似ています。ただし、皮膚にかゆみや発疹などの症状が現れることもあります。
猫は室内飼育が多いため、窓を開けなければ花粉に触れる機会は少なくなります。
これに対して、犬は散歩で外に出ると、大量の花粉を毛に付け、家の中に持ち込んでしまいます。
ここでは、犬の散歩時にできる花粉対策を説明していきます。
花粉を落とすのに最も効果的なのは、シャンプーです。犬を散歩させると、背中側だけでなく、腹側や足の裏にも花粉が付着するからです。シャンプーを使うと、花粉をほとんど洗い流せます。水を使わないシャンプーも市販され、このタイプのシャンプーは、花粉を約8割除去できるとのことです。
ブラッシングは、玄関でしてあげましょう。
散歩の後、家の外や玄関で全身をぬれタオルやシートで拭いてあげましょう。体に付いた花粉を拭き取るペット用のウェットシートも、市販されています。
毛に花粉を付着するのを防ぐため、散歩時に服を着させるのも有効です。散歩が終わったら、家の外で服を脱がせて洗濯します。最近では、花粉に対して効果のある素材から出来た犬用の機能性ウェアも、登場しています。
花粉の飛ぶ量が多い、お昼時や午後6時前後の散歩は、できる限り避けるようにしましょう。
また、栃木県動物愛護指導センターでは、次のような気象条件の日も、花粉の飛散量が多くなるとして、注意を呼びかけています。
(https://www.douai.pref.tochigi.lg.jp/column-20240301_1/)。
・晴れて気温が高い日
・湿度が低く乾燥している日
・風が強い日
・雨上がりの翌日
花粉が多い草むらを歩かせるのも控えましょう。
草むらを避けることで、ダニなどの害虫が愛犬に付着するのも防げます。
言葉を話せないペットは、人間とは違って、自分から痛さなどを訴えることができません。飼い主の方が、できる限り早くペットの変化に気付いてあげることが大事です。「いつもと違う」と感じたら、動物病院を受診するのがよいでしょう。ペットの変化に気付いてあげるには、普段からの触れ合いや観察が重要です。
仙台市泉区の「いずみペット霊苑」では、犬・猫をはじめとするペットの火葬から、納骨、供養まで、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
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